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【大阪杯2024】直撃取材!プロ予想家最速予想 「シムーン」「山口吉野」の狙いは!? 注目馬&妙味ある穴馬候補に迫る!

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【大阪杯2024】直撃取材!プロ予想家最速予想 「シムーン」「山口吉野」の狙いは!? 注目馬&妙味ある穴馬候補に迫る!


毎週プロ予想MAXの予想家に週末重賞への見解、注目馬について取材、紹介する連載「プロ予想家最速予想」。第60回は大阪杯について山口吉野プロ・シムーンプロの2名にお話を伺いました。早速、レースへの見解と注目馬を紹介していきます。



山口吉野―数字が証明する驚異の◎精度!レースV回顧を軸に展開する総合予想


パトロールビデオのレース回顧により、着順や着差から判断できない、競走馬一頭ごとの能力や適性を徹底分析。安定した回収率を計上する山口吉野プロに大阪杯の予想をお聞きしました。

大阪杯の予想のポイントはどのあたりでしょうか。

Bコース替わり1週目の内回りかつ多頭数なので、内有利・外不利の展開になる可能性が高い点です。


―阪神芝2000mは残り4ハロンから流れが速くなるため、その点への対応力も重要かなと思うのですがいかがでしょうか。

強い馬は基本的に速い流れについていけるので、超スローしか経験していないなどの極端なケースでなければ細かく考える必要はないと考えています。ただ、ラップが速い部分で内にいると有利なり、外にいると不利になりますから、枠順は重要だと思いますよ。

―なるほど。過去のラップ傾向と照らし合わせると、ソールオリエンスローシャムパークなど、有力馬は不安なのかと思っていました。

前提として、組み合わせや枠順次第で展開が変わりますよね。例えば、昨年は切れ勝負にしたくないジャックドールが逃げて流れを作りましたが、出遅れて逃げられなければ違うラップになっていたはずです。

―そのとおりだと思います。

ですから、レースのラップを事前に決めつけるのは危険ですし、当然確定していないラップに対して事前に適性を判断することもできません。馬場や枠順が確定していない段階で考えるべきことは「右回りの内回り適性」「急坂適性」「2000m適性」です。

―ある特定の馬の適性を見定める際に、どこを見るのでしょうか。

レースを見てある程度判断できるのは、「コーナー加速が得意なら内回り向き、苦手なら直線が長いコース向き」という点に加え、モタレ癖と右・左回り適性の関係ですね。例えば、右回りでコーナー内にモタレて加速できていないので、左回りのほうが合うかもしれないなどです。


―レースを見ても判断できない適性はどの部分でしょう。

坂や馬場適性ですね。これはレースごとのパフォーマンスで判断します。

―距離適性はどうでしょうか。

「かかったり、手応えほど伸びない」場合は距離が長いかもしれないと考え、「上がり3Fはあまり速くないけど最後の1Fは他馬より伸びている」という場合は距離が延びたほうがいいかもしれないと判断しています。そのほか、騎手や陣営のコメントでも適性に言及していることがあり、常に正しいわけではありませんが判断の材料にしています。

―大変勉強になります。前段が長くなりましたが、出走馬についてお聞きします。まず、ソールオリエンスの力を発揮しやすい条件についてお願いします。

出遅れやすく、コーナー加速が苦手で不器用な馬ですよね。ばらける展開や上がりが掛かる状況向きなので、少頭数で広いコースのハイペースが理想です。

―年上馬と走った有馬記念は6着、中山記念は4着でした。この2レースをどう総括しているでしょうか。

有馬記念は中山の多頭数内枠でごちゃつく状況が合いませんでした。中山記念は開幕週の内有利馬場を、4角5頭分外を通って相当ロスが生じたのが敗因で、枠なりに内を運んでいれば勝てた可能性があると考えています。


―同世代のベラジオオペラは、前走京都記念プラダリアの2着でした。着順どおりプラダリアが上という評価でしょうか。

京都記念は2200m適性の差でプラダリアが勝った印象です。2000mで時計や上がりが速い状況になればベラジオオペラのほうが適性は高く、逆転可能だと思います。

―これは注目ですね。近走不利で力を発揮できず、スムーズなら巻き返しを期待できる馬がいればお願いします。

タスティエーラは、2走前の菊花賞が休み明けの3000mという状況で力を出し切れず、前走の有馬記念は直線挟まれる不利があり不完全燃焼でした。上がりが速い状況向きではないので、ダービーも条件が合っていたわけではありません。上がりが速過ぎない状況でスムーズに運べれば、これまでより高いパフォーマンスが見込めます。

―こうお聞きすると、よく4歳世代は弱いなどと耳にしますが、杞憂のような気がしてきますね。別世代からローシャムパークの強みと、香港C8着からの巻き返しの可能性をお願いします。

強みは道悪を苦にせず、急坂や上がりが掛かる状況が得意なところですね。香港Cは本調子になかったので力負けではなく、立て直されて体調が良化すれば巻き返しが可能です。

―前走大阪城Sを勝ったステラヴェローチェに期待しているのですが、いかがでしょうか。

前走は能力上位の組み合わせでしたし、折り合いに課題があるので内枠で壁を作れる形も良かったですよね。本質的には1800mより2000mのほうが合うと思いますが、距離延長ローテで折り合いがポイントになります。緩い流れや外枠だと自滅のリスクが高まりますが、内枠やハイペースなどで折り合えれば前走以上のパフォーマンスが見込め、力を出せれば今回の相手でも通用しますよ。


―最後に、触れてきた以外の注目馬がいればお願いします。

除外対象ですが、まったく底を見せておらずここに入っても能力上位の可能性が高いロードデルレイです。


取材後記:適性の見方などとても参考になりますね。最終的にどのような結論に至るのか楽しみですね。


シムーンー元馬乗りの感性が創る芸術予想


育成牧場業務に3年ほど身を投じた異色の経験を活かし、馬の性格や適性、騎手の騎乗技術を的確に分析。鋭い感性とレース映像の徹底検証により、劇的な変わり身が見込める馬を狙い当てるシムーンプロに大阪杯についてお聞きしました。

―先週の高松宮記念に続き「難しいな」と思いますが、予想のポイントはどのあたりでしょう。

大阪杯は古馬王道路線のG1ですけど、ドバイと開催時期が近いこともあり、例年有力馬が国内・海外に分散しますよね。その点で格下馬にもチャンスがあるイメージです。今年は特にドバイと同週開催となり、有力騎手も遠征しているため、より多くの馬に台頭の可能性があると思っています。

―一筋縄ではいかなそうですね。お話にあった格下馬、あるいは穴っぽいところから期待できそうな馬がいればお願いします。


ステラヴェローチェですかね。

―前走の大阪城Sは約2年5カ月ぶりの勝利でした。

好位のインに収まって理想的な競馬ができたとはいえ、トップハンデでよく復活したなと感心しました。元々が実力馬で今回の相手でもヒケは取らないと思いますし、内枠でも引いて同じような競馬ができれば楽しみはありますね。

―頼もしいお言葉です。なんとか内枠を引いてほしいですね。もう1頭、ジオグリフも前走の中山記念では約1年10カ月ぶりの馬券内好走でした。どう評価されていますか。

中山記念は器用に立ち回って好走しましたよね。強いて言えば、1コーナーで勝ち馬に前に入られて少し引いたのが痛かったかなというところです。ダートも使われたりしていますが、芝のほうが良いでしょうね。

ジオグリフはどのような条件なら好走できそうでしょうか。

母系から芝適性、父からパワーを受け継ぎ、タフな馬場に強い印象をもっています。前走もやや重馬場で問題なく走っており、洋芝の札幌2歳Sや荒れ馬場の皐月賞を勝ちましたからね。今回も馬場次第で浮上の余地があると思います。

―天気や馬場状態にも注意したいです。人気サイドからもお聞きします。タスティエーラは距離問わず堅実な印象ですが、ベストの距離をどのあたりをお考えですか。


距離的には融通が効くタイプですが、2000~2500mの中長距離が特に合う感じです。

―ありがとうございます。前走、古馬初対決の有馬記念は6着でした。このレースをどう総括しているでしょうか。

道中は馬群で問題なく走れていましたが、直線は「さあ、ここから伸びようか」という部分で前をカットされ一旦後退してしまいましたよね。それでも、立て直して最後伸びてきた点は評価しています。古馬になっても活躍できるだろうなと思いましたね。

有馬記念の1~5着馬がいないとなれば、なおさら楽しみです。前走、京都記念1着プラダリアと2着ベラジオオペラは再戦となりますが、条件替わりで逆転の可能性はありますかね。

個人的にはベラジオオペラの逆転も十分あると考えています。京都記念プラダリアを目標に進めて、直線も差し切りそうな勢いで来ましたが、最後は競り負けました。そのあたりは微妙に距離が長かったのかなと。父ロードカナロアという血統からも、1ハロン短縮はプラスに出るはずです。馬券は、プラダリアよりベラジオオペラを上にみた構成にしたいですね。

―前走の敗因は距離ですか。これまでの話もふまえ、軸として考えている馬をお願いします。

まずはタスティエーラベラジオオペラかというところですが、混戦だと思うので全馬フラットに考えたいですね。

―全馬フラットですか。最終結論が非常に楽しみです。最後に、これまで挙げていただいた以外で注目馬がいればお願いします。


ソールオリエンスですかね。前走の中山記念は前につけて内を回った3頭で決まる流れのなか、大外を追い上げて4着でした。1800mは忙しかった印象で、距離が延びるのはプラスです。実際2000mは2戦2勝で、衝撃的な勝ち方をした皐月賞以来となります。好勝負可能と見ていますよ。


取材後記:多くの馬にチャンスがある組み合わせのなか、最終的にどの馬に印が回るのでしょうか。混戦のレースは面白いですね。


以上、プロ予想家2名の大阪杯の見解と注目馬を紹介しました。お二方の競走馬1頭ごとへの見解は概ね一致しているように感じられますが、枠順や馬場状態次第で評価は変動しそうですね。今週も最後まで頭を抱えそうです。

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