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【中山記念】高橋祥泰師カラテで有終の美だ

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【中山記念】高橋祥泰師カラテで有終の美だ

 ダンディーなたたずまいから“競馬界の紳士”と呼ばれてきた高橋祥泰調教師が、中山記念カラテで最後の重賞取りに挑む。連覇を狙った前走の東京新聞杯は勝負どころで内に押し込まれる不利もあって3着。「消化不良の競馬だったので、状態が悪くなければもう1度使いたかった。この動きなら」と、美浦坂路をラスト1ハロン12秒2で軽快に駆け上がった23日の追い切りで出走への最終決断を下した。

 中山は3勝を挙げる得意コースで、2走前のニューイヤーSは58キロを背負いながら豪快に勝ち切った。「中山は合うし、馬の成長力が結果に結びついている。距離も全く心配していません。最後に重賞を使えるのはよかったと思うし、楽しみだね」と期待を込める。

 学生時代は「動物が好きだったから」と獣医師を志望していたが、さまざまな事情から断念して父・英夫さんの厩舎で1975年に調教助手となった。83年に調教師試験に合格し、同年10月に厩舎を開業。当時31歳のヤングトレーナーは「いろいろとやり方を変えて厩舎を運営したかった」と改革を断行。当時はほぼ全ての厩舎が行っていた午後運動を取りやめた。周囲からの風当たりは強かったが、結果で黙らせた。10馬房の小所帯から活躍馬が続出。翌年にはダイナシュガーが4歳牝馬特別・西を制して重賞初制覇を飾った。

 「最初の10頭はみんなよく稼いでくれた。あそこがうまくいったから今があるんだと思います。厩舎の礎を作ってくれましたね」と懐かしそうに振り返る。その後、96年NHKマイルC(タイキフォーチュン)でGI初制覇。2003年のJBCスプリントを制したサウスヴィグラスは、ダート界の大種牡馬として君臨した。

 「ここ1、2年の(コロナ禍の)社会情勢でも無事にやってこられたのはよかった」と話す指揮官は引退後、競馬とは距離を置く心づもり。有終の美を飾り、ターフに潔く別れを告げる。(漆山貴禎)

■高橋 祥泰(たかはし・よしやす) 1952(昭和27)年1月31日、千葉県生まれ、70歳。75年に父の高橋英夫厩舎の調教助手として所属。83年に厩舎を開業。96年の第1回NHKマイルCをタイキフォーチュンで制し、2003年のJpnI・JBCスプリントをサウスヴィグラスで勝つなど、活躍馬を出した。24日現在JRA通算7836戦624勝。JRA重賞は12勝。

中山記念の出馬表はこちら 調教タイムも掲載

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