前週(開幕週の場合は前年同週)ならびに土曜日、日曜日午前中のレース結果をもとに、各場の馬場や血統のバイアスを考察。特別以降のレースで傾向に合致する注目馬をお伝えします。
【ダート】
土曜日は良馬場ながらも木曜日から金曜日にかけての降雨(降雪)の影響により、若干締まった馬場。古馬戦ではいつも以上に内枠の健闘が目についた。
日曜日の雲行きは若干怪しいものの、乾けば乾くほど中~外枠の攻勢が強まるのが中山ダートの特徴。雨が無ければ、やや中~外枠優勢。脚質については、展開次第ではあるものの、基本的には先行~好位差し有利と見たい。
1200mでは父ノーザンダンサー系、父ロベルト系、父と母父問わずミスプロ系種牡馬を持つ馬の活躍が顕著。1800mは父方ではサンデーサイレンス系と父ロベルト系が双璧。ミスプロ系も悪くはない。母父についてはノーザンダンサー系(ヴァイスリージェント系、ヌレイエフ系が中心)、サンデーサイレンス系、ミスプロ系を持つ馬が強く、他の系統は苦戦を強いられている。やや偏り気味の傾向が出ているので、注意を払いたい。
(注目馬)
中山10R(6)ハットラブ
中山10R(7)スズカグラーテ
中山12R(3)シルバーストーン
中山12R(12)メイショウオルソ
【芝】
今開催は、前開催で使用したCコースからAコースに変更。しかし、前年12月のAコース9日間開催と、寒波による低温の影響も重なってか、土曜日の結果を見る限り、俗に言う「グリーンベルト」はなきに等しい状況。さらには、エアレーション作業を実施した効果もあってか、路盤は緩めの感じで、開幕週特有の速い馬場ではなかった。
土曜日は外枠の活躍が顕著だったが、これは木曜日の降雪と金曜日の降雨が影響したもの。馬場が乾いてくる日曜日はガラリ一変の可能性もあるので注意したい。従って、枠順については、よほどのスローペースでなければ内外互角と見るべき。脚質は先行差し互角。ペース次第では後方待機組にもチャンスはある。
血統については、土曜日~日曜日前半を見る限り、父サンデーサイレンス系と父ミスプロ系が好調。ほかでは、ヴァイスリージェント系やダンチヒ系、ストームバード系など、スピードとパワーを兼備したノーザンダンサー系を父もしくは母父に持つ馬の好走が目立つ。ほかでは、パワータイプのサンデーサイレンス系種牡馬を母父に持つ馬の相性も良い。ただし、スローの決め手勝負になるとスピード色の強い母父ミスプロ系の出番が増えてくるので、その点については配慮が必要だ。
(注目馬)
中山9R(2)キングキングキング
中山9R(5)セイウンミツコ
中山11R(2)サクラアンプルール
中山11R(10)アエロリット