にしのけいご
真田理
くりーく
勝利の女神
ディープインパクトの実質的なラストクロップから、ダービー候補が出現した。青葉賞を制したのは未勝利圧勝から格上挑戦のプラダリア。1000メートル通過58秒9のハイペースを5番手で流れに乗り、粘る2着ロードレゼルをゴール前でねじ伏せた。「初めてまたがったときからクラシックを意識した馬。デビュー2戦は自分がうまく乗れなくて結果を出せず、ダービー目標でやっていこうと切り替えた。今年も一緒にダービーに向かっていけてうれしい」殊勲の池添騎手は、昨年のスプリングS(ヴィクティファルス)以来となる弟・学調教師との兄弟重賞Vに会心の笑み。「道中リズム良く走れたし、本番を見据えた競馬もできた。修正点もすごくあるけど、いいものは持っているので」と大舞台に思いをはせた。「駄目なら駄目で仕方ない。ここでいい競馬をして、ダービーでピークにと思って仕上げました。だからまだ上積みがあります」とトレーナーは本番でのプラスアルファを強調。群雄割拠の夢舞台へ、年明けデビューの新星が名乗りを上げた。■プラダリア 父ディープインパクト、母シャッセロール、母の父クロフネ。鹿毛の牡3歳。栗東・池添学厩舎所属。北海道新冠町・オリエント牧場の生産馬。馬主は名古屋友豊㈱。戦績4戦2勝。獲得賞金6472万2000円。重賞は初勝利。青葉賞は池添学調教師、池添謙一騎手ともに初勝利。馬名は「草原(ポルトガル語)」。