8日の京都11Rで行われた第6回
みやこステークス(3歳上オープン、GIII、ダート1800メートル、11頭立て、1着賞金=3700万円、1着馬に
チャンピオンズカップの優先出走権)は、
浜中俊騎手騎乗の7番人気
ロワジャルダン(牡4歳、美浦・
戸田博文厩舎)が直線内から鋭く伸びて重賞初制覇を果たした。勝ちタイムは1分47秒8(不良)は、日本レコードタイの好時計。
人気馬が競り合う展開を、最内から関東の伏兵馬が差し切った。歴戦の古豪を打ち破ったのは、これが重賞初挑戦の
ロワジャルダン。叩き2戦目で鮮やかな変わり身を見せて、チャンピオンズC(12月6日、中京、GI、ダート1800メートル)の優先出走権を獲得した。
レースは
エーシンモアオバーが出ムチを入れて、ハナを譲ることなく単騎の逃げ。
モンドクラッセは2番手に控え、その外に
クリノスターオーがつけた。さらに
ローマンレジェンド、
アスカノロマンが続き、人気の
ダノンリバティは中団からの競馬。ハイペースで飛ばす
エーシンモアオバーに
モンドクラッセが並びかけて4コーナーを回るが、直線半ばからは一気に差し馬が台頭する。
ローマンレジェンドが抜け出しを図るところに外から
カゼノコが猛然と襲いかかるが、さらに最内を突いて伸びてきたのが
ロワジャルダン。3頭の接戦となったゴール前、わずかに抜けたのが浜中騎手と初コンビを組んだ
ロワジャルダンだった。
ウォータクティクスが持つ日本レコードと同タイムという速い決着に対応して、GI切符を獲得している。アタマ差の2着が6番人気の
カゼノコ。さらにクビ差の3着が4番人気
ローマンレジェンドだった。
ダノンリバティは6着に終わっている。
ロワジャルダンは、父
キングカメハメハ、母アグネスショコラ、母の父サンデーサイレンスという血統。北海道千歳市・社台ファームの生産馬で、(有)社台レースホースの所有馬。通算成績は11戦6勝。重賞初勝利。
戸田博文調教師、
浜中俊騎手ともに
みやこSは初勝利。
初騎乗で殊勲のVに導いた浜中騎手は「ずっと内側でロスなく回って直線を迎えられましたが、外からも(
カゼノコが)来ていたので、ゴールしても分からなかったんですが、馬がよく頑張って走ってくれました。ペースが速いと思っていましたが、この馬のリズムを大切にして乗っていました。結果的にその形がうまくはまってくれて、よく走ってくれました。希望を持ってGIへ向かえるので、楽しみです。きょうは、いいメンバーがそろった中で勝つことができました。これからも活躍してくれると思います」と将来性豊かな4歳馬の走りに笑顔を見せていた。
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