霧
ジャンヌ
P-chan☆
ウマニティ重賞攻略チームが、毎週末の重賞をあらゆる切り口で考察!今回はローズS・馬場の有利不利、教えます! をお届けします! 土曜日の中京芝のレース結果、近年のローズSの結果をもとに、馬場や血統のバイアスを考察していきます。予想の際にお役立てください。 前週の日曜日以降、中京競馬場で観測された雨量はゼロ。前日の土曜日はどんよりとした空模様ながらも、開催中の降雨はなく、芝コースは終日良馬場(JRA発表)での施行となった。 ちなみに、前週の日曜日から一昨日の金曜日までの間、継続して散水作業を施している。それにもかかわらず、土曜日朝のJRA測定クッション値は9.9。前週日曜日の朝が9.1だったので、硬い方向に推移している。 1400mで行われた9R・ききょうS(2歳オープン)は、2歳コースレコードでの決着。2000mの11R・ケフェウスS(3歳以上オープン)の勝ち時計は1分57秒6。前半1000m通過が1分0秒3だったことを踏まえれば、なかなかの水準である。時計が出やすいコンディションとみて差し支えない。 土曜日に施行された芝平地競走4鞍における勝ち馬の最終4角通過順位は3、1、5、1番手。これだけを捉えると前優勢のように思えるが、2~3着には中団以降に位置した待機勢の食い込みも見られる。枠順に関しても、1~3枠が3着以内4頭で、6~8枠は同5頭。大きな偏りはなく、内・前完全有利とは言い難いものがある。 事実、芝で行われた平地4競走の3着以内馬すべてが上がり3ハロン3位以内。上がり3ハロン最速馬は【1.0.3.0】と崩れていない。つまり、最後の直線でどれだけ脚を伸ばすことができるかがポイント。少なくとも先行力だけで押し切るのは容易ではない。その点はしっかりと頭に入れておくべきだ。 日曜日開催中の天気は不安定。雨量が多く馬場の含水率が高くなれば、上がりを要する分だけ差しタイプの優位性が増す可能性もある。雨が少量で馬場に大きな影響を及ぼさないのであれば、土曜日の傾向を踏襲する公算が高い。 判断に悩ましいが、いずれにせよ内枠完全優位の状況にまで転じるとは思えない。加えて、ローズSは繊細な馬が集う3歳牝馬限定重賞。ストレスの少ない位置からスムーズに進出する馬が有利という捉え方がベターだろう。 それゆえ、枠順に関してはゴチャつきやすい内よりも、中~外が優位に働くことも考えられる。従って、4~8枠あたりに軸足を寄せたほうが、好結果につながりやすいのではないか。 血統的には、中京芝2000mで開催された過去2年のローズSを参考にすると、ディープインパクトの血を引く馬が堅調。3着以内6頭全馬が該当する。今年もディープインパクトの血脈を保持する馬には相応の評価をすべきだろう。 また、前走5着以内から臨んだ関西馬が存在感を発揮しているのも、中京で代替開催された過去2年におけるローズSの特徴。1~3着馬6頭すべてがこの条件をクリアしていた。血統面とセットで押さえておきたい傾向だ。 今回の出走メンバーで、血統面と先述した馬場傾向(4~8枠)の要点をともに満たしているのは、⑤ラリュエル、⑨エグランタイン、⑩マイシンフォニー。よって当欄では、これら3頭を注目株として推奨する。 【馬場予想からの注目馬】 ⑤ラリュエル ⑨エグランタイン ⑩マイシンフォニー