きいいろ
第55回京阪杯(27日、京都11R、GIII、3歳上オープン国際、別定、芝・内1200メートル、1着本賞金4000万円=出走18頭)3番手を進んだ池添謙一騎乗の2番人気スプリングソングがゴール前の激戦をハナ差制し、1分8秒0(良)で重賞初制覇を飾った。2着は13番人気ケイアイアストン、3着は5番人気モルトグランデで3連単は40万円近い高配当になった。1番人気ダーシャーゴーゴーは10着と惨敗した。 脚部不安を乗り越えた根性で、初のタイトルを奪い取った。スプリングソングはスッと好位3番手をキープ。直線では両サイドからいったんかわされたが、そこからグイグイと盛り返し、ゴール寸前でケイアイアストンをハナ差捕らえた。 「ゴールした時は負けたと思いました。直線でソラ(気を抜く)を使ったけど、よく頑張ってくれました」と池添謙一騎手はパートナーを称えた。 09年の高松宮記念9着後に屈腱炎を発症。1年7カ月ぶりの出走だった前走・長岡京Sから連勝で、完全復活をアピール。「よく差し返してくれた。屈腱炎で休んでいた馬だし、重賞を勝つなんて大したものだよ」と鶴留調教師も目尻を下げた。休養前は短距離重賞で善戦していた素質馬。今後が楽しみになってきた。(鈴木康之)