《本紙の狙い》
マツリダゴッホが本命だ。
オールカマーは前2年とも完勝。中山の中長距離戦の適性は、現役ではナンバーワンの存在で、この舞台ならば自在に動ける。
札幌記念(9着)を使われて、調子は上向き。レース史上初の3連覇を成し遂げる。
ドリームジャーニーが相手の筆頭。小柄な馬だけに59キロの斤量は楽ではないが、確実に追い込んでくる。本格化した
シンゲンは右回りでも侮れない。
★最新ナマ情報
産経賞オールカマー3連覇に挑む(15)
マツリダゴッホは、坂路1本のあとWコースを軽いキャンターで1周した。見届けた国枝調教師は「具合は悪くない。ただ、
有馬記念(07年)を勝った時のようなフットワークにはないかな。負けが続くと悪い方に考えちゃうよ」と全盛期に比べると物足りなさを感じていた。9勝中7勝を中山で挙げるゴッホが、得意の舞台で一変した走りを見せるか。
GIIIを連勝中の(2)
シンゲンは、前日はこれまでと同じく角馬場でじっくり調整され息を整えた。落ち着き十分で気合も適度に乗って、3カ月ぶりの実戦でも状態面に不安はない。「前走で(10キロ)減っていた体重も戻って、500キロくらいで出せそうです。仕上がりに関しては言うことないですね」と斎藤調教助手も手応えありだ。久しぶりの右回り、初のGIIと課題は多いが、ここも
クリアするようなら秋のGI戦線で主役を張れる1頭だ。
叩き3走目の上積みが期待される(13)
トウショウシロッコは、坂路3本の最終調整で態勢を整えた。ただ、大久保洋調教師は「もうひとつピリッとしてこない。中山コースは合うけど今回はどうかな」とトーンは上がらない。それでも、追い切りでは土曜の中山メーンながつきSを快勝した
オーロマイスターに1馬身半先着と貫禄を見せているだけに、実戦で変わる可能性は十分だ。
今年の
宝塚記念を制し、2つ目のGIタイトルを手に入れた(9)
ドリームジャーニーが始動する。24日に栗東CWコースで抜群の追い切りを披露。「5歳だけど、心身ともに成長しているし、折り合い面でも進境がある」と池江寿調教師は充実を実感。59キロの斤量克服がカギだが、恥ずかしくないレースを見せられそうだ。