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岡村信将プロの競馬予想｜宝塚記念 G1 - 2021年6月27日阪神11R｜競馬予想のウマニティ
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| 着 順 | 枠 番 |
馬 番 |
予想印 | 馬名 | オッズ |
性齢 | 重量 | 騎手 | 一言コメント |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 5 | 7 | ◎ | クロノジェネシス | 1.8 | 牝5 | 56.0 | C.ルメー | |
| 2 | 1 | 1 | ユニコーンライオン | 27.8 | 牡5 | 58.0 | 坂井瑠星 | ||
| 3 | 2 | 2 | レイパパレ | 3.5 | 牝4 | 56.0 | 川田将雅 | ||
| 4 | 7 | 10 | カレンブーケドール | 6.7 | 牝5 | 56.0 | 戸崎圭太 | ||
| 5 | 8 | 13 | キセキ | 16.6 | 牡7 | 58.0 | 福永祐一 | ||
| 6 | 8 | 12 | ミスマンマミーア | 79.6 | 牝6 | 56.0 | 岩田望来 | ||
| 7 | 6 | 8 | △ | カデナ | 74.0 | 牡7 | 58.0 | 浜中俊 | |
| 8 | 7 | 11 | モズベッロ | 23.5 | 牡5 | 58.0 | 池添謙一 | ||
| 9 | 6 | 9 | アリストテレス | 9.5 | 牡4 | 58.0 | 武豊 | ||
| 10 | 4 | 4 | ワイプティアーズ | 246.8 | 牡6 | 58.0 | 和田竜二 | ||
| 11 | 3 | 3 | メロディーレーン | 153.9 | 牝5 | 56.0 | 幸英明 | ||
| 12 | 4 | 5 | アドマイヤアルバ | 213.8 | セ6 | 58.0 | 酒井学 | ||
| 13 | 5 | 6 | シロニイ | 195.3 | 牡7 | 58.0 | 松若風馬 |
| 式別 | 買い方 | 組み合わせ | 1点あたりの金額 |
|---|---|---|---|
| ３連単 | ﾌｫｰﾒｰｼｮﾝ | 7 - 8 - 1234578910111213 | 各500円 |
| 7 - 1234578910111213 - 8 | 各500円 | ||
| 合計 | 20通り | 10,000円 | |
| 購入額 | 払戻額 | 収支 | 回収率 |
|---|---|---|---|
| 10,000円 | 0円 | -10,000円 | 0% |
岡村信将のコメント
ラップギアコース適性値【瞬４平５消１】に近い比率の馬が有利
番馬名 【ラップギア】瞬発指数
01ユニコーン【瞬４平３消０】１０５
02レイパパレ【瞬４平２消０】１１５
03メロディー【瞬１平１消１】 ９８
04ワイプティ【瞬２平４消０】１００
05アドマイヤ【瞬５平３消０】１０１
06シロニイ 【瞬４平６消０】１００
07クロノジェ【瞬６平３消０】１１８
08カデナ 【瞬５平１消１】１０７
09アリストテ【瞬３平５消１】１１０
10カレンブー【瞬０平０消０】１１４
11モズベッロ【瞬４平３消１】１０６
12ミスマンマ【瞬２平４消０】１０６
13キセキ 【瞬６平４消０】１１３
宝塚記念は脚の遅い馬が有利。
競馬は脚の速さを競う競技であり、こう言ってしまうと奇異に感じるかもしれませんが、そういったレースは確かに存在します。その代表格が(過去10年)『1～3着馬の上がり3ハロンタイム平均』が35秒0の有馬記念であり、そしてそれ以上に35秒5の宝塚記念なのであります。
■宝塚記念(過去13年)1～3着馬の上がり3ハロンタイム
2007年1着アドマイヤムーン 36秒2
2007年2着メイショウサムソン36秒6
2007年3着ポップロック 36秒5
--------------------------------
2008年1着エイシンデピュティ37秒3
2008年2着メイショウサムソン36秒9
2008年3着インティライミ 37秒2
--------------------------------
2009年1着ドリームジャーニー34秒3
2009年2着サクラメガワンダー35秒0
2009年3着ディープスカイ 34秒8
--------------------------------
2010年1着ナカヤマフェスタ 35秒8
2010年2着ブエナビスタ 36秒3
2010年3着アーネストリー 36秒6
--------------------------------
2011年1着アーネストリー 35秒1
2011年2着ブエナビスタ 34秒5
2011年3着エイシンフラッシュ34秒7
--------------------------------
2012年1着オルフェーヴル 34秒7
2012年2着ルーラーシップ 35秒4
2012年3着ショウナンマイティ35秒0
--------------------------------
2013年1着ゴールドシップ 35秒2
2013年2着ダノンバラード 36秒2
2013年3着ジェンティルドンナ35秒9
--------------------------------
2014年1着ゴールドシップ 35秒2
2014年2着カレンミロティック35秒8
2014年3着ヴィルシーナ 36秒3
--------------------------------
2015年1着ラブリーデイ 34秒8
2015年2着デニムアンドルビー34秒0
2015年3着ショウナンパンドラ34秒7
--------------------------------
2016年1着マリアライト 36秒3
2016年2着ドゥラメンテ 36秒1
2016年3着キタサンブラック 36秒8
--------------------------------
2017年1着サトノクラウン 35秒4
2017年2着ゴールドアクター 35秒4
2017年3着ミッキークイーン 35秒5
--------------------------------
2018年1着ミッキーロケット 35秒8
2018年2着ワーザー 35秒3
2018年3着ノーブルマーズ 36秒1
--------------------------------
2019年1着リスグラシュー 35秒2
2019年2着キセキ 35秒8
2019年3着スワーヴリチャード35秒7
--------------------------------
2020年1着クロノジェネシス 36秒3
2020年2着キセキ 37秒2
2020年3着モズベッロ 37秒6
上がり(ラスト)のタイムが遅い = 宝塚記念のレベルが低いという意味ではなく、そういった質のレースもあるのだと認識してください。天皇賞(秋)やジャパンカップのように、上がり3ハロンを33秒台で勝つような馬ではなく、34秒、35秒になるような厳しい流れで好走するような馬に有利なレース。すなわち宝塚記念は『脚の遅い馬が有利』なレースという論法です。
競馬がタイムトライアル競技でない以上、『脚が遅い』というのは必ずしも欠点でありません。たしかに上級クラスで走る馬は大抵速い脚を持つものではあるのですが、それがすべてだと言うのなら、生涯1～3着好走時の上がり平均が35秒3であったゴールドシップの強さはどう説明できるのでしょうか。
一般論として『脚が遅い馬』は上がりの速いレースには対応できませんし、『脚の速い馬』は上がりのかかるタフな流れに音(ね)を上げてしまいます。だからこそ二極化した現在の競馬において、適性考察が重要になってくるのです。
ちなみに天皇賞(秋)やジャパンカップ『1～3着馬の上がり3ハロンタイム平均』は34秒ソコソコ。これらのレースと宝塚記念は同じG1でも対極に位置すると考えられ、たとえばゴールドシップが宝塚記念を得意とし、東京G1を苦手としていた解はここに求めるべきだと考えています。
-----------
では、どういった馬が上がりのかかるタフな流れに強いのでしょうか。たとえば下の一覧表は、宝塚記念出走各馬の、『1着時の上がり3ハロン』と『2～3着時の上がり3ハロン』を中央値として割り出したものです(芝レースのみ)。
※中央値とは、順位が中央である値。こういった場合には平均値よりも中央値が相応しいのではないかと。たとえば『1、2、9』の平均値は4、中央値は2になります。
(１)ユニコーンライオン 35秒0 34秒0
(２)レイパパレ 34秒8 2～3着無
(３)メロディーレーン 35秒7 35秒5
(４)ワイプティアーズ 35秒9 34秒9
(５)アドマイヤアルバ 35秒7 34秒1
(６)シロニイ 1着無 35秒4
(７)クロノジェネシス 35秒8 33秒9
(８)カデナ 34秒8 34秒2
(９)アリストテレス 35秒1 35秒0
(10)カレンブーケドール 34秒1 35秒1
(11)モズベッロ 35秒3 35秒6
(12)ミスマンマミーア 34秒9 35秒1
(13)キセキ 33秒9 34秒7
通常は、より速いタイムでラスト３ハロンを走った馬のほうが上位の着順になりやすいはずなのですが、そういった常識とは逆の傾向を示す馬こそが、宝塚記念向きの馬なのではないかと考えられます。そして この中にあっても、この数値が２秒近くも違う(７)クロノジェネシスは驚異的。むしろ上がりの速いレースでも(キレ負けしながらも)２着や３着に来ている、その能力にこそ驚嘆すべきでしょう。こと、宝塚記念に於いて(７)クロノジェネシスは鉄板だと思われます。
-----------
そして唐突に各馬評
(７)クロノジェネシス
去年このレースを圧勝した馬で、２着とは６馬身で、３着とは１１馬身。普通に考えれば ちょっと負けようがない馬です。宝塚記念は脚の遅い馬、つまりは「上がりの掛かるレースを得意とする馬」が有利なレースなのですが、クロノジェネシスの成績をみると、上がりの速いレースでキレ負けして、上がりの掛かるレースで圧勝という傾向がハッキリと出ています。
ラスト３ハロンを３３秒ソコソコで上がってくるようなレースでは脚の速さが足りないのですが、阪神芝２２００ｍの舞台では その心配がないということですね。一点の疑いもなく、完全に このレース向きの馬です。
今回海外帰りとなる件に関しては、ノーザンファームの(７)クロノジェネシス、まったく心配していません。２年前に
https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=156637
に書いた記事なのですが、ノーザンファーム生産馬の海外帰りは割り引く必要なし、それ以外の馬は気にしたほうが良いよという話です。あれから２年が経過して、現在は下記のようになっています。
■海外帰り初戦の成績(2001年以降)
ノーザンF 81戦18勝 勝率22% 単回収率91%
それ以外 212戦25勝 勝率12% 単回収率53%
(２)レイパパレ
ここを勝つようなら常識を超えた馬だと思うしかない、と前走の大阪杯でも言ったのですが、もう一回そういう扱いにします。よく分からないモノを よく分からないまま推すことはできません。たとえば大阪杯、逃げてラスト１３秒１は、この馬にとって最悪の展開だと思っていたのですが、三冠馬２頭を相手に、ビックリするほどの大楽勝。
直線を向いたところでは、外に持ち出したのがサリオスで、内で後退していくのがレイパパレだと一瞬勘違いしたぐらいです。そう錯覚してしまうぐらい あり得ない勝ち方でした。ただ、大阪杯の４馬身差は さすがに馬場や展開が完璧に嵌まってのモノ。基本的に上がりの掛かるレースは向かないのではないかと思うので、指数的には言うほど高くはないことですし、指数的にも前走と据え置きになっていますし、やっぱり今回も ここを勝つようなら常識を超えたスーバーホースだと認めるしかないというスタンスになります。
(10)カレンブーケドール
最強世代と言われる牝馬の中にあって、それでも常に３番手前後の位置をキープし続ける不思議な馬。瞬発力にしても末脚の持続力にしても、高いレベルで安定している割に突き抜けるモノがない、典型的なナイスネイチャン(←古すぎる？)です。今回のレースも、向くとも向かないとも言えず、それ以外に評価しようがないですね。
(11)モズベッロ
去年の宝塚記念を１２番人気で３着して、忘れた頃に今年の大阪杯でコントレイルを差し切っての２着。阪神巧者の大物喰いというイメージが強いのですがラップ的には 特に阪神の内回り向きとも思えません。むしろ多くの人に そうだと思われている場面では買い控えたくなるシチュエーションかと。
(９)アリストテレス
昨年の菊花賞でコントレイルと接戦し、一躍 衆目を浴びた１頭ですが、その後のＧ２勝ち、Ｇ１・４着が実力通りのところだと思います。上がりの速いレースよりは上がりの掛かるレースのほうが良いタイプで、今回は今までのように嫌いはしません。
-----------
負ける姿が容易には想像できないスーパーホースが２頭出走する宝塚記念ですが、馬券に落とし込みたいポイントは３つ。
・勝つのは(７)クロノジェネシスで鉄板。
・(２)レイパパレは常識的には厳しいレースになるはず。大敗も視野に。
・何とか(８)カデナを馬券に組み込みたい
ということで、小回りローカルに勝ち鞍を持つ差し馬が向くラップ傾向、(８)カデナが最大の穴馬になるのではないかと期待しています。前走・安田記念組の宝塚記念好走パターンは、距離延長を味方にして、安田記念追い込みからの先行策。
間隔の詰まったレース選択を嫌う傾向、ここ１０年ほどは安田記念→宝塚記念というローテーションもほとんど見かけなくなってしまいましたが、
1992年カミノクレッセ 宝塚記念先行して２着
1993年イクノディクタス 宝塚記念中団から２着
1996年ダンスパートナー 宝塚記念先行して３着
1999年グラスワンダー 宝塚記念先行して１着
2002年ダンツフレーム 宝塚記念先行して１着
2005年スイープトウショウ 宝塚記念先行して１着
2009年ディープスカイ 宝塚記念先行して３着
これらはいずれも安田記念で４角最後方近くだった馬です。昨年の宝塚記念がそうであったように、最後方から末脚に賭ける競馬では厳しいかもしれませんが、１６００メートルの安田記念を使った直後の２２００メートル、上手くリズムに乗って先行できるようなら意外なほど粘れるのではないかと。状態は間違いなく良いはずなので。
Ｇ３でも４～６着が多い印象の(８)カデナですが、実はそれがＧ１になっても 変わらず４～６着に来ているという馬。Ｇ１でもＧ３でも大敗があるので目立ちはしませんが、昨年の大阪杯（阪神芝２０００メートル・Ｇ１）ではラッキーライラック、クロノジェネシス、ダノンキングリーから０．１秒差の４着。これは このメンバーに入っても ヒケを取らないと言える走りだったはずです。
安田記念に限らず、近年は(阪神開催時の)鳴尾記念組に多かったのですが、普段末脚で勝負している馬(中距離馬)が、距離延長で前走より前目の位置取りになって粘り込むのが 宝塚記念での典型的な穴パターン。
ゆえに、馬券的には(８)カデナの複勝を さらに絞り込む形にしたと考えています。１着は(７)クロノジェネシスを固定して、(８)カデナが３着、できれば２着に来るのを狙い撃つ形。迷った挙句(２)レイパパレも入れて、(６)シロニイを除いての３連単２０点。
(２)レイパパレ入りの目を厚く買うことなく(ささやかな抵抗)、均等買いで２０２１年の前半を締めくくりたいと思います。(７)クロノジェネシス本命と言うよりは、(７)クロノジェネシスが勝つのは当たり前のこととして、(８)カデナの複勝に全部ツッコむような感覚ですね。宝塚記念は高齢馬苦戦の傾向はありますが、それも承知の上で！
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※【ラップギア】とは、各レースラップのラスト４ハロンのみに注目した適性分析です。ＪＲＡ発表のラップタイムを一定の公式に当てはめ、誰でも簡単に算出することができます。数値が大きければ良いというものではなく、コース適性値と“比率”の近い馬が有利だと考えられます。
※ 瞬発指数は、“走破タイム”を一切考慮せず、ラップタイムを一定の公式に当てはめて算出した競走馬の能力値です。数値は全階級に対しての絶対値であり、下限70～上限130辺りだと考えられます。競走馬の能力は変動相場であり、１走ごとに変化します。
番馬名 【ラップギア】瞬発指数
01ユニコーン【瞬４平３消０】１０５
02レイパパレ【瞬４平２消０】１１５
03メロディー【瞬１平１消１】 ９８
04ワイプティ【瞬２平４消０】１００
05アドマイヤ【瞬５平３消０】１０１
06シロニイ 【瞬４平６消０】１００
07クロノジェ【瞬６平３消０】１１８
08カデナ 【瞬５平１消１】１０７
09アリストテ【瞬３平５消１】１１０
10カレンブー【瞬０平０消０】１１４
11モズベッロ【瞬４平３消１】１０６
12ミスマンマ【瞬２平４消０】１０６
13キセキ 【瞬６平４消０】１１３
宝塚記念は脚の遅い馬が有利。
競馬は脚の速さを競う競技であり、こう言ってしまうと奇異に感じるかもしれませんが、そういったレースは確かに存在します。その代表格が(過去10年)『1～3着馬の上がり3ハロンタイム平均』が35秒0の有馬記念であり、そしてそれ以上に35秒5の宝塚記念なのであります。
■宝塚記念(過去13年)1～3着馬の上がり3ハロンタイム
2007年1着アドマイヤムーン 36秒2
2007年2着メイショウサムソン36秒6
2007年3着ポップロック 36秒5
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2008年1着エイシンデピュティ37秒3
2008年2着メイショウサムソン36秒9
2008年3着インティライミ 37秒2
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2009年1着ドリームジャーニー34秒3
2009年2着サクラメガワンダー35秒0
2009年3着ディープスカイ 34秒8
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2010年1着ナカヤマフェスタ 35秒8
2010年2着ブエナビスタ 36秒3
2010年3着アーネストリー 36秒6
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2011年1着アーネストリー 35秒1
2011年2着ブエナビスタ 34秒5
2011年3着エイシンフラッシュ34秒7
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2012年1着オルフェーヴル 34秒7
2012年2着ルーラーシップ 35秒4
2012年3着ショウナンマイティ35秒0
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2013年1着ゴールドシップ 35秒2
2013年2着ダノンバラード 36秒2
2013年3着ジェンティルドンナ35秒9
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2014年1着ゴールドシップ 35秒2
2014年2着カレンミロティック35秒8
2014年3着ヴィルシーナ 36秒3
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2015年1着ラブリーデイ 34秒8
2015年2着デニムアンドルビー34秒0
2015年3着ショウナンパンドラ34秒7
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2016年1着マリアライト 36秒3
2016年2着ドゥラメンテ 36秒1
2016年3着キタサンブラック 36秒8
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2017年1着サトノクラウン 35秒4
2017年2着ゴールドアクター 35秒4
2017年3着ミッキークイーン 35秒5
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2018年1着ミッキーロケット 35秒8
2018年2着ワーザー 35秒3
2018年3着ノーブルマーズ 36秒1
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2019年1着リスグラシュー 35秒2
2019年2着キセキ 35秒8
2019年3着スワーヴリチャード35秒7
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2020年1着クロノジェネシス 36秒3
2020年2着キセキ 37秒2
2020年3着モズベッロ 37秒6
上がり(ラスト)のタイムが遅い = 宝塚記念のレベルが低いという意味ではなく、そういった質のレースもあるのだと認識してください。天皇賞(秋)やジャパンカップのように、上がり3ハロンを33秒台で勝つような馬ではなく、34秒、35秒になるような厳しい流れで好走するような馬に有利なレース。すなわち宝塚記念は『脚の遅い馬が有利』なレースという論法です。
競馬がタイムトライアル競技でない以上、『脚が遅い』というのは必ずしも欠点でありません。たしかに上級クラスで走る馬は大抵速い脚を持つものではあるのですが、それがすべてだと言うのなら、生涯1～3着好走時の上がり平均が35秒3であったゴールドシップの強さはどう説明できるのでしょうか。
一般論として『脚が遅い馬』は上がりの速いレースには対応できませんし、『脚の速い馬』は上がりのかかるタフな流れに音(ね)を上げてしまいます。だからこそ二極化した現在の競馬において、適性考察が重要になってくるのです。
ちなみに天皇賞(秋)やジャパンカップ『1～3着馬の上がり3ハロンタイム平均』は34秒ソコソコ。これらのレースと宝塚記念は同じG1でも対極に位置すると考えられ、たとえばゴールドシップが宝塚記念を得意とし、東京G1を苦手としていた解はここに求めるべきだと考えています。
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では、どういった馬が上がりのかかるタフな流れに強いのでしょうか。たとえば下の一覧表は、宝塚記念出走各馬の、『1着時の上がり3ハロン』と『2～3着時の上がり3ハロン』を中央値として割り出したものです(芝レースのみ)。
※中央値とは、順位が中央である値。こういった場合には平均値よりも中央値が相応しいのではないかと。たとえば『1、2、9』の平均値は4、中央値は2になります。
(１)ユニコーンライオン 35秒0 34秒0
(２)レイパパレ 34秒8 2～3着無
(３)メロディーレーン 35秒7 35秒5
(４)ワイプティアーズ 35秒9 34秒9
(５)アドマイヤアルバ 35秒7 34秒1
(６)シロニイ 1着無 35秒4
(７)クロノジェネシス 35秒8 33秒9
(８)カデナ 34秒8 34秒2
(９)アリストテレス 35秒1 35秒0
(10)カレンブーケドール 34秒1 35秒1
(11)モズベッロ 35秒3 35秒6
(12)ミスマンマミーア 34秒9 35秒1
(13)キセキ 33秒9 34秒7
通常は、より速いタイムでラスト３ハロンを走った馬のほうが上位の着順になりやすいはずなのですが、そういった常識とは逆の傾向を示す馬こそが、宝塚記念向きの馬なのではないかと考えられます。そして この中にあっても、この数値が２秒近くも違う(７)クロノジェネシスは驚異的。むしろ上がりの速いレースでも(キレ負けしながらも)２着や３着に来ている、その能力にこそ驚嘆すべきでしょう。こと、宝塚記念に於いて(７)クロノジェネシスは鉄板だと思われます。
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そして唐突に各馬評
(７)クロノジェネシス
去年このレースを圧勝した馬で、２着とは６馬身で、３着とは１１馬身。普通に考えれば ちょっと負けようがない馬です。宝塚記念は脚の遅い馬、つまりは「上がりの掛かるレースを得意とする馬」が有利なレースなのですが、クロノジェネシスの成績をみると、上がりの速いレースでキレ負けして、上がりの掛かるレースで圧勝という傾向がハッキリと出ています。
ラスト３ハロンを３３秒ソコソコで上がってくるようなレースでは脚の速さが足りないのですが、阪神芝２２００ｍの舞台では その心配がないということですね。一点の疑いもなく、完全に このレース向きの馬です。
今回海外帰りとなる件に関しては、ノーザンファームの(７)クロノジェネシス、まったく心配していません。２年前に
https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=156637
に書いた記事なのですが、ノーザンファーム生産馬の海外帰りは割り引く必要なし、それ以外の馬は気にしたほうが良いよという話です。あれから２年が経過して、現在は下記のようになっています。
■海外帰り初戦の成績(2001年以降)
ノーザンF 81戦18勝 勝率22% 単回収率91%
それ以外 212戦25勝 勝率12% 単回収率53%
(２)レイパパレ
ここを勝つようなら常識を超えた馬だと思うしかない、と前走の大阪杯でも言ったのですが、もう一回そういう扱いにします。よく分からないモノを よく分からないまま推すことはできません。たとえば大阪杯、逃げてラスト１３秒１は、この馬にとって最悪の展開だと思っていたのですが、三冠馬２頭を相手に、ビックリするほどの大楽勝。
直線を向いたところでは、外に持ち出したのがサリオスで、内で後退していくのがレイパパレだと一瞬勘違いしたぐらいです。そう錯覚してしまうぐらい あり得ない勝ち方でした。ただ、大阪杯の４馬身差は さすがに馬場や展開が完璧に嵌まってのモノ。基本的に上がりの掛かるレースは向かないのではないかと思うので、指数的には言うほど高くはないことですし、指数的にも前走と据え置きになっていますし、やっぱり今回も ここを勝つようなら常識を超えたスーバーホースだと認めるしかないというスタンスになります。
(10)カレンブーケドール
最強世代と言われる牝馬の中にあって、それでも常に３番手前後の位置をキープし続ける不思議な馬。瞬発力にしても末脚の持続力にしても、高いレベルで安定している割に突き抜けるモノがない、典型的なナイスネイチャン(←古すぎる？)です。今回のレースも、向くとも向かないとも言えず、それ以外に評価しようがないですね。
(11)モズベッロ
去年の宝塚記念を１２番人気で３着して、忘れた頃に今年の大阪杯でコントレイルを差し切っての２着。阪神巧者の大物喰いというイメージが強いのですがラップ的には 特に阪神の内回り向きとも思えません。むしろ多くの人に そうだと思われている場面では買い控えたくなるシチュエーションかと。
(９)アリストテレス
昨年の菊花賞でコントレイルと接戦し、一躍 衆目を浴びた１頭ですが、その後のＧ２勝ち、Ｇ１・４着が実力通りのところだと思います。上がりの速いレースよりは上がりの掛かるレースのほうが良いタイプで、今回は今までのように嫌いはしません。
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負ける姿が容易には想像できないスーパーホースが２頭出走する宝塚記念ですが、馬券に落とし込みたいポイントは３つ。
・勝つのは(７)クロノジェネシスで鉄板。
・(２)レイパパレは常識的には厳しいレースになるはず。大敗も視野に。
・何とか(８)カデナを馬券に組み込みたい
ということで、小回りローカルに勝ち鞍を持つ差し馬が向くラップ傾向、(８)カデナが最大の穴馬になるのではないかと期待しています。前走・安田記念組の宝塚記念好走パターンは、距離延長を味方にして、安田記念追い込みからの先行策。
間隔の詰まったレース選択を嫌う傾向、ここ１０年ほどは安田記念→宝塚記念というローテーションもほとんど見かけなくなってしまいましたが、
1992年カミノクレッセ 宝塚記念先行して２着
1993年イクノディクタス 宝塚記念中団から２着
1996年ダンスパートナー 宝塚記念先行して３着
1999年グラスワンダー 宝塚記念先行して１着
2002年ダンツフレーム 宝塚記念先行して１着
2005年スイープトウショウ 宝塚記念先行して１着
2009年ディープスカイ 宝塚記念先行して３着
これらはいずれも安田記念で４角最後方近くだった馬です。昨年の宝塚記念がそうであったように、最後方から末脚に賭ける競馬では厳しいかもしれませんが、１６００メートルの安田記念を使った直後の２２００メートル、上手くリズムに乗って先行できるようなら意外なほど粘れるのではないかと。状態は間違いなく良いはずなので。
Ｇ３でも４～６着が多い印象の(８)カデナですが、実はそれがＧ１になっても 変わらず４～６着に来ているという馬。Ｇ１でもＧ３でも大敗があるので目立ちはしませんが、昨年の大阪杯（阪神芝２０００メートル・Ｇ１）ではラッキーライラック、クロノジェネシス、ダノンキングリーから０．１秒差の４着。これは このメンバーに入っても ヒケを取らないと言える走りだったはずです。
安田記念に限らず、近年は(阪神開催時の)鳴尾記念組に多かったのですが、普段末脚で勝負している馬(中距離馬)が、距離延長で前走より前目の位置取りになって粘り込むのが 宝塚記念での典型的な穴パターン。
ゆえに、馬券的には(８)カデナの複勝を さらに絞り込む形にしたと考えています。１着は(７)クロノジェネシスを固定して、(８)カデナが３着、できれば２着に来るのを狙い撃つ形。迷った挙句(２)レイパパレも入れて、(６)シロニイを除いての３連単２０点。
(２)レイパパレ入りの目を厚く買うことなく(ささやかな抵抗)、均等買いで２０２１年の前半を締めくくりたいと思います。(７)クロノジェネシス本命と言うよりは、(７)クロノジェネシスが勝つのは当たり前のこととして、(８)カデナの複勝に全部ツッコむような感覚ですね。宝塚記念は高齢馬苦戦の傾向はありますが、それも承知の上で！
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※【ラップギア】とは、各レースラップのラスト４ハロンのみに注目した適性分析です。ＪＲＡ発表のラップタイムを一定の公式に当てはめ、誰でも簡単に算出することができます。数値が大きければ良いというものではなく、コース適性値と“比率”の近い馬が有利だと考えられます。
※ 瞬発指数は、“走破タイム”を一切考慮せず、ラップタイムを一定の公式に当てはめて算出した競走馬の能力値です。数値は全階級に対しての絶対値であり、下限70～上限130辺りだと考えられます。競走馬の能力は変動相場であり、１走ごとに変化します。
払戻金
| 単勝 | 7 | 180円 | 1番人気 |
|---|---|---|---|
| 複勝 | 7 | 110円 | 1番人気 |
| 1 | 350円 | 7番人気 | |
| 2 | 140円 | 2番人気 | |
| 枠連 | 1 - 5 | 3,030円 | 10番人気 |
| 馬連 | 1 - 7 | 2,780円 | 9番人気 |
| ワイド | 1 - 7 | 920円 | 12番人気 |
|---|---|---|---|
| 2 - 7 | 200円 | 1番人気 | |
| 1 - 2 | 1,170円 | 14番人気 | |
| 馬単 | 7 - 1 | 3,930円 | 12番人気 |
| ３連複 | 1 - 2 - 7 | 2,200円 | 8番人気 |
| ３連単 | 7 - 1 - 2 | 13,340円 | 44番人気 |
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