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第14回夕刊フジ賞オーシャンステークス(2日、中山11R、GIII、4歳上オープン国際(指)、別定、芝・外1200メートル、1着本賞金4100万円、1着馬に高松宮記念の優先出走権 =出走16頭)クリストフ・ルメール騎手で1番人気のモズスーパーフレアが後続を引き離す逃げを打ち、最後まで押し切って快勝。重賞初Vを飾り、高松宮記念(3月24日、中京、GI、芝1200メートル)の優先出走権を獲得した。タイム1分7秒1(良)。2番人気ナックビーナスが1馬身1/4差の2着だった。
スプリント界に衝撃の“いだてん”が出現! 前半の猛ラップをものともせず、モズスーパーフレアがレースレコードで逃げ切り勝ちを収めた。
「スタートからチョー速かったです。楽に逃げられました。リラックスして息が入ったし、直線ではだんだんペースアップしていきました。結構楽勝でしたね」
歴戦のルメール騎手も思わず目を丸くするスピードだ。好発から後続をグングン引き離し、前半3ハロン通過は何と32秒3。これは中山芝1200メートルでは史上3位のハイペース。それでも脚が上がるどころか、追いかけるナックビーナスとの差は全く詰まらなかった。
音無調教師は「何もしていないのに勝手に行った。冷や冷やし通しだったけど、あれで止まらないのは不思議だね」と感心しきり。これで厩舎は早くも今年の重賞4勝目と絶好調だ。
高松宮記念ではルメール騎手がロジクライに騎乗するため、武豊騎手とのコンビが復活する。「(武)豊君ならうまく後ろをだまして乗ってくれるでしょう。前半が33秒台なら後半も33秒台で上がって来られるのでは」と、指揮官は1分6秒台での走破をも予告。その爆発的なスピードは尾張路も席巻しそうだ。(漆山貴禎)
モズスーパーフレア 父スパイツタウン、母クリスティーズトレジャー、母の父ビロングトゥミー。栗毛の牝4歳。栗東・音無秀孝厩舎所属。米国産。馬主は(株)キャピタル・システム。戦績14戦6勝。獲得賞金1億3809万3000円。重賞初勝利。夕刊フジ賞オーシャンSは、音無秀孝調教師、クリストフ・ルメール騎手ともに初勝利。馬名は「冠名+恒星の表面で起こるエネルギーの大爆発」。
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