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【朝日杯FS】アルフレード豪腕に託す

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【朝日杯FS】アルフレード豪腕に託す

 勢いに乗って無敗の戴冠を決めたい。メンバー中唯一の2戦2勝馬アルフレードが、瞬発力を武器に2歳王者の座を狙う。

 「終いの脚は本当に切れる。持っている能力は相当だと思うよ」

 手塚調教師は確かな手応えをつかんでいる。ともに最速上がりをマークした2戦は圧巻だった。今回と同じ舞台の中山マイルでのデビュー戦は、直線で鋭く伸びて鮮やかに勝ち上がった。新潟への輸送競馬で、初の左回りとなったきんもくせい特別では、中団で脚をタメて直線で突き抜けた。上がり3ハロン32秒5はレース上がり33秒8を1・3秒も上回る驚異的な切れ味だ。

 福島県ノーザンファーム天栄への短期放牧から帰厩後は順調に乗り込まれ、8日の1週前追い切りではWコース6ハロン82秒5を馬なりでマーク。一杯に追われる外のオープン馬デュアルスウォード(牡3)に馬なりで併入と、抜群の反応を見せた。

 「体もひと回り成長。折り合い面も進境を見せているし、腰の甘さも徐々に解消してきた。動きは良かったし、いうことなし。楽しみだよ」

 トレーナーは笑顔でうなずき、充実ぶりと体調の良さを強調した。手塚厩舎は05年の交流GI全日本2歳優駿をグレイスティアラで勝っているが、JRA・GIは未勝利。先週の阪神JFに送り出したアイムユアーズは惜しくも2着だっただけに、今週こその思いは強い。

 登録29頭のうち、中山マイルに勝ち鞍があるのはアルフレードだけ。トリッキーなコースだけに、実戦経験の少ない若駒の戦いでは大きなアドバンテージとなる。新コンビを組むC・ウィリアムズ騎手はテン乗り(初騎乗)だったジャガーメイルで昨年の天皇賞・春、同じくグランプリボスで今年のNHKマイルCを制覇。6番人気のジャパンCで2着に好走したトーセンジョーダンも、テン乗りだった。頼もしい豪州の名手もGI制覇へ強力な切り札になる。

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