週開催の全レースVTRをくまなく見直し、着順・走破時計など、数値データだけでは判断できない“視覚的要素”を踏まえ、次走狙える馬(激アツ君)をピックアップします。
【5月25日(土)】
京都1R 3歳未勝利 ダ1200m 晴 良
16番 メイショウオオコ(3番人気3着)
パトVではスタートで外に逃げるような素振りを見せている。そこから内に切れ込み、好位を狙うも、この距離ではなすすべなく後方4番手。3ハロン通過35.4秒はミドルペース判定だったが、後方からは追い込みづらい展開だったはず。上がり36.9秒は、2位の勝ち馬よりもさらに0.5秒も速い数値で最速を記録した。いつもこの欄で言うように、京都で差してきたことに価値がある。次走狙ってみたい。 【次走注目度:S】
京都12R 4歳上2勝クラス 芝1400m 晴 良
14番 スペクトログラム(11番人気6着)
スタートはまずまず出たが、二の脚がつかなかった。外枠からなので挽回も出来ぬまま、道中は後方2番手を追走。4角を回った時点ではまだ後方2番手のままと、前の集団ともかなり開きがあったが、最後の直線だけで一気に差を詰めて6着まで押し上げた。上がり33.6秒は無論最速だが、この短距離で勝ち馬よりも0.5秒速い。ゴール前坂のあるコースに変われば、チャンス十分だ。 【次走注目度:A】
【5月26日(日)】
東京5R 3歳1勝クラス ダ1400m 晴 良
7番 サミアド(11番人気8着)
スタートセンス抜群。スッと2番手につけ、逃がした前を捕まえたのは直線に入って残り400mの辺り。残り300mで追い出し、200mで先頭に立つ展開は他のコースなら横綱相撲を演じることの出来る内容だったと思うが、併せて外から上がってきた5頭の集団に抜かれると力尽き、最後は8着に沈んだ。ただ、この後開催はローカルに入るので、距離適性の問題はあるにせよ、福島、新潟のダート中距離戦に使ってくるようであれば、恐らく粘れるのではないか。条件が重なったシーンで是非狙ってみたい一頭だ。 【次走注目度:A】
東京9R 4歳上3勝クラス 芝1800m 晴 良
5番 ビジュノワール(5番人気3着)
少頭数、絶好の枠とはいえ、スタート抜群でスンナリ先手を奪うと、そのままペースを握ってレースを主導。内ラチ沿いをマイペースで駆け、直線に入った時点では3馬身のリードがあった。レースVを見ると、見せムチは使っているが本格的に鞍上が追い出しているのは残り300m付近から。府中の長い直線で最後は1,2着馬にかわされてしまい3着に終わったが、ローカルに回れば十分粘れる内容だ。次走注目してみたい。 【次走注目度:S】
東京11R 3歳オープン G1日本ダービー(東京優駿) 芝2400m 晴 良
13番 シンエンペラー(7番人気3着)
レースVで見る限りスタートはあまりタイミングが合っていなかったが、この馬の持ち味でもあるスピードの絶対値の違いで好位へ。皐月賞は絶好の位置取りだったが、今日は向正面から3角にかけてレースが動いたタイミングで一瞬置かれ、勝てるポジションからは外れてしまった。その分の負けか。しかし、この欄で取り上げるものの「皐月賞馬以外のダービー3着馬」は出世しない馬の代名詞。生涯G1とは縁がないかも知れない。ないかも知れぬが、中距離の芝の重賞に出てくれば人気でも外せない存在だ。 【次走注目度:A】