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福島の開幕週を飾るラジオNIKKEI賞(7月1日、GIII、芝1800メートル)に出走するエイムアンドエンドは共同通信杯3着の実績を誇る。二ノ宮厩舎の解散に伴い、奥村武厩舎に転厩して初めてのレースで、4カ月半ぶりとなるが順調に乗り込まれている。母は福島牝馬Sの勝ち馬。息子も福島で重賞初制覇を狙う。
人馬の絆で重賞奪取だ。共同通信杯3着以来となるエイムアンドエンドは、2月いっぱいで解散した二ノ宮厩舎から、奥村武厩舎へ転厩後の初戦を迎える。
まだキャリア4戦の若駒。ようやくなじんだわが家からのお引っ越しは、心身両面への負担となりかねないが、エイムにはそれを解消する心強い味方がいる。二ノ宮厩舎時代から担当していた佐竹貴史助手(35)が、同じタイミングで奥村厩舎へ移籍し、担当を続けることになったのだ。
「奥村先生には自分の意見も聞いてもらって、話し合いながらやってきました。精神的に成長もしているし、環境の変化を気にしている様子はありません」
一つの試練を乗り越えた愛馬に、担当者が頼もしげな視線を送る。1勝馬の身で挑戦した前走は12頭中10番人気での奮闘だったが「その前の京成杯(10着)が内に包まれてうまくいかなかっただけで、自分のペースで走れたら、あれくらいやれると思ってました」と、秘める素質への手応えも重賞級だ。
4カ月半ぶりの実戦を前に帰厩後の乗り込みも順調で、20日には新パートナーの大野騎手を背に美浦Wコース6ハロン81秒2の好タイムもマークした。登録のある日曜9R・南相馬特別(3歳上500万下、芝2000メートル)と、現時点で出否は両にらみながら、福島との“縁”も楽しみな材料となる。
「お母さん(ロフティーエイム)も福島で重賞(2006年GIII福島牝馬S)を勝ってますからね。先週まで涼しかったぶん、恥ずかしくない状態にもって来られたし、追い切りの時計がいいということは、見た目以上に中身が良くなっている可能性もあるので」
人馬一丸で、みちのく路を秋への飛躍へとつなげる。 (内海裕介)
★転厩後に活躍した馬
最近ではモーリスが有名。精神面の成長と美浦・堀厩舎に移ったことが重なり、その後GI6勝を挙げた。シーキングザパールは栗東・森厩舎に移りNHKマイルC、仏GIモーリスドゲスト賞などを勝ち、リンカーンは栗東・音無厩舎でGIIを3勝した。
★ラジオNIKKEI賞の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
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