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東京新聞杯の追い切りが31日、美浦トレセンで行われた。一昨年の安田記念を勝ったリアルインパクトはWコースで迫力満点の動きを披露。2カ月半ぶりで馬体には余裕があるものの、得意の東京コースだけに陣営にも力が入っている。
東京のマイル戦なら、譲れない。一昨年の安田記念の覇者リアルインパクトが、迫力満点の動きを見せた。
美浦・南Wコースでの追い切りは単走で上がり重点。気合乗り満点ながら、しっかりと抑えが利き、スピードに乗ってからの迫力は重戦車さながら。4ハロン52秒2、1ハロン12秒8を軽く仕掛けてマーク。時計は目立たないが、文句なしの内容だ。
「それほど負荷をかけていませんが、そのぶんフレッシュな状態。春に向け、いいスタートが切れるはず」と、橋本調教助手の表情にも自信がにじむ。
「昨年の今ごろは冬毛が出て毛ヅヤもさえませんでしたが、今年は馬が元気で気合も乗っています」と、橋本助手は状態面の違いを強調する。現状の馬体重は534キロ(前走508キロ)ほどあり、春の大目標、安田記念を見据えて余裕残しの仕上げであることは間違いないが、「ここは斤量面で有利に戦えますからね」と、GIウイナーがGIIIに56キロで出走できる強みもある。
3歳で安田記念を制してから8戦は勝ち星から遠ざかっているが、内容は悪くない。しかも、今回は【2・2・1・2】の得意の東京コース。関西圏では2桁着順が3回あるが、「今度は関東圏の競馬ですから、格好をつけてくれると思います」と、橋本助手は相性のいいコースに期待を寄せる。
今回はマクドノー騎手との新コンビだが、器用でクセのない馬だけに問題ないだろう。ディープインパクト産駒の牡馬初のGIホースが、復権に向けた第一歩を踏み出す。 (芳賀英敏)
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