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欧州最高峰の一戦を肌で知る名手が、その末脚に太鼓判だ。騎手時代に数々の大レースを制した柴田政人氏(75)=サンケイスポーツ評論家=が、5日後に迫った有馬記念(24日、中山、GⅠ、芝2500メートル)を分析。混戦ムードが漂うなか、最注目馬としてスルーセブンシーズ(美浦・尾関知人厩舎、牝5歳)をあげた。自身も騎乗経験のある凱旋門賞で見せた強烈な追い込みを高く評価する。また、「乗りたい馬」にはGⅠ3勝馬タイトルホルダー(美浦・栗田徹厩舎、牡5歳)を指名した。
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世界最強馬のイクイノックスが引退し、3冠牝馬リバティアイランドが来年に備えたことで、今年の有馬記念はかなりの混戦ムード。それでも、年末の大一番を盛り上げる役者たちが、十分にそろっている。
私が最も気になる存在は、スルーセブンシーズだ。年明けはまだ3勝クラスの身だったが、中山牝馬Sで重賞初制覇を飾ると、宝塚記念ではイクイにクビ差まで迫る2着。瞬く間にGⅠレベルへと、急成長を遂げた。
さらに、前走・凱旋門賞での4着奮闘には驚かされた。私もジョッキー時代に何度かロンシャンで騎乗し、凱旋門賞にも挑戦したことがある(1990年アサティス12着)。欧州の芝は日本のものに比べてねっとりした感じで、雨も降ればかなり力を要する馬場になる。だから、ジョッキーもバテそうな馬を助け起こして、前へ出さなければならない。特にロンシャンの馬場はハードで、馬にとっても、乗り役にとっても大変だ。
今年は天気が良く、例年より走りやすかったにしても、スルーの末脚には目を見張った。向こうの芝に慣れていない日本の馬が、上がり3ハロン33秒3を出したこと自体がすごい。欧州の2400メートルであれだけ走れるのだから、未経験の2500メートルをこなすスタミナを備えているはずだ。
今年に入ってからは、あらゆる条件で好結果を残してきた。どんな距離、コース、馬場でも対応できるオールマイティーとみていい。馬体も450キロ前後という数字以上にたくましく見せ、特に肩から胸前の盛り上がりは牡馬のようだ。今度は国内でどんな走りを見せてくれるのか、楽しみでならない。
もう一頭、気になるのはタイトルホルダーだ。「今年のメンバーで一番乗ってみたいのは?」と聞かれれば、この馬を挙げる。中山芝2500メートルは仕掛けのタイミングが重要。逃げ馬がいいのは、内回りでゴチャつきやすい2周目3コーナーを楽に先頭で走れることだ。スピードもスタミナもあるので、平均的に流して後続馬を自分のペースに引き込むことができる。スタートだけ気を付ければ、逃げ馬は楽なところもある。現役時は、特に長丁場での逃げ馬が好きだった。
ラストランになる馬もいれば、将来を担う才能にあふれた若馬、復活を期す馬もいる。年末の大一番で、白熱したレースを期待したい。(元JRA騎手、調教師)
■柴田 政人(しばた・まさと) 1948(昭和23)年8月19日生まれ、75歳。青森県出身。岡部幸雄、福永洋一氏らと同期で67年3月に騎手デビューし、95年2月の引退までに中央競馬通算1767勝、重賞89勝。89年にイナリワンで有馬記念を勝ち、ウイニングチケットで93年日本ダービーを制するなど、数々の大レースに優勝した。調教師に転身して96年に厩舎を開業し、2019年の定年までに通算191勝を挙げた。サンケイスポーツで調教師時代から重賞観戦記「政人の目」を連載中。
◆異例の大混戦 柴田氏が指摘するように、今年の有馬記念は大混戦ムードが漂う。ファン投票1、2位(イクイノックス、リバティアイランド)がそろって出走しないのは史上初のうえに、菊花賞を3馬身半差で圧勝したドゥレッツァ、エリザベス女王杯を快勝したブレイディヴェーグも不在。今年下半期のGⅠを制した馬が参戦しない、異例のグランプリとなっている。
また、今年の皐月賞馬ソールオリエンスが川田将雅騎手(38)=栗・フリー=と初コンビで参戦するなど、11頭は前走と違うジョッキーがまたがる予定。鞍上チェンジによる影響も、大きなポイントになりそうだ。
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