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中央競馬ニュース
２９日の東京メインは３歳限定の青葉賞（ＧⅡ、芝２４００メートル）。２着までに日本ダービー（５月２８日、東京、ＧⅠ、芝２４００メートル）への優先出走権が与えられる重要なトライアルレース。栄誉ある〝競馬の祭典〟へと駒を進めるのは果たしてどの素質馬か。
中心はスキルヴィング（美浦・木村哲也厩舎、牡）だ。東京芝２０００メートルの新馬戦で２着のあと、未勝利戦を後方から上がり３ハロン最速３３秒２の豪脚で圧勝。前走・ゆりかもめ賞でも後方追走から上がり３ハロン最速３４秒０の末脚で３馬身突き抜けた。勝ち時計２分２４秒８はレース史上最速と超優秀。同舞台での経験は大きな武器になるだろう。
そのスキルヴィングを新馬戦で下したのがヒシタイカン（美浦・堀宣行厩舎、牡）。直線ではスキルヴィングが先に抜け出したが、残り３００メートル付近で外に持ち出すと一気にアクセル全開。ダイナミックなストライドで急加速し、上がり３ハロン最速３３秒４の末脚で差し切った。伯母に桜花賞勝ちのハープスターがいる良血。１戦１勝とキャリアが浅い点は鍵となるが、非凡な瞬発力は大きな魅力だ。
キャリアを積んで力をつけてきたのがサヴォーナ（栗東・中竹和也厩舎、牡）。３戦目で福島芝２０００メートルの未勝利戦を勝ち上がると、今年初戦の京成杯で４着。その後は距離を２４００メートルに延ばし、アザレア賞ではこれまでの後方待機策から一転、３コーナーで３番手につける積極策で勝利。実戦を重ねてレースぶりに安定感が出てきており、今回が８戦目と経験値では他馬をリードしている。
ハーツコンチェルト（美浦・武井亮厩舎、牡）は、中京芝２０００メートルの新馬戦で８馬身差Ｖの鮮烈デビューを飾ると、東京スポーツ杯２歳Ｓでは大きく出遅れたものの上がり３ハロン最速３３秒８の鬼脚で猛然と追い込み３着と力を見せた。ホープフルＳでは先行有利の展開に泣き７着、巻き返しを期した若葉Ｓでも４着とここ２戦は思うような結果を残せていないが、デビュー２戦のパフォーマンスからも見限るのはまだ早計だ。
ほかにも、ヴィルシーナやシュヴァルグラン、ヴィヴロスといったＧⅠ馬の半弟グランヴィノス（栗東・友道康夫厩舎、牡）、弥生賞ディープインパクト記念４着、山吹賞３着のアームブランシュ（美浦・竹内正洋厩舎、牡）、東京芝２４００メートルの未勝利戦を制したサトノトルネード（美浦・国枝栄厩舎、牡）やナイトインロンドン（美浦・大竹正博厩舎、牡）なども要注目だ。
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