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【東西現場記者走る】ダノンプレミアムに中内田師自信!

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【東西現場記者走る】ダノンプレミアムに中内田師自信!

 GI連載『東西現場記者走る』で、天皇賞・秋を担当する東京サンスポの板津雄志記者(40)は連載3日目、栗東トレセンで関西馬の最終追い切りをチェックした。注目したのは、一昨年の朝日杯FS覇者ダノンプレミアム。不利を受けて16着と不運な結果に終わった安田記念の影響が残っていないかどうか。動きと陣営の言葉から探った。

 追い切りが行われる水曜は、やはりダノンプレミアムが気になった。休養前の安田記念は、スタートで致命的な不利を受けて16着。本来のフォームを失い、ゴール後には川田騎手が下馬するほどだった。当時から5カ月近くたつとはいえ、心身のダメージはぬぐいきれているのか。

 そんな心配は、豪快な4馬身先着という形で払拭された。CWコースで川田騎手を背に、僚馬オメガ(1勝クラス)を折り合いよく追走。ラスト1ハロンあたりで鞍上が軽く仕掛けただけでグングン相手を引き離し、いつもの“プレミアム”な加速力に映った。6ハロン81秒8-12秒2の時計も、数字自体は併走遅れだった1週前と同じだが、外めのコース取りだった今週の方が価値は上だ。

 2週連続で感触を確かめた川田騎手は「きょうはC(W)コースが重たいので、この馬に限らず良さを感じにくい馬場状態でしたが、(体に少し余裕があった)先週よりいい内容で終えられましたし、いい状態でレースに向かえるんじゃないかと思います」と納得の表情を浮かべた。

 中内田調教師も「先週と同じで、もう1回しっかり負荷をかけたかった。(直線の伸びは)やはり一流馬という感じでしたね」と満足げにうなずく。安田記念後は馬体の異常、歩様の乱れが出たが、1カ月半ほど厩舎でケアして状態を戻してから放牧して充電。「夏場もずっと馬を見ていましたし、いたって順調にきています」とスムーズな立ち上げを強調した。最終追い切りを終えた段階では、アクシデントに見舞われた前走の影響は残っていないようだ。

 「GIにおいて一度も全力で走ったことがない馬なので、何よりこの馬の能力を発揮した結果、どういう競馬をしてくれるのか見たいというのが、個人的な感想でもあります」

 川田騎手の最後の言葉にグッときた。3歳以降は不運に見舞われることが多いダノンプレミアムだが、GI・朝日杯FSを含む重賞5勝の実績を積み上げるスーパーホース。“本気”を見せたとき、アーモンドアイサートゥルナーリアの2強を撃破するシーンも十分にありそうだ。 (板津雄志)



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