第65回
京都新聞杯(6日、京都11R、GII、3歳オープン国際(指)、馬齢、芝・外2200メートル、1着本賞金5400万円 =出走12頭)
浜中俊騎乗で2番人気の
プラチナムバレットが大外から豪快に差し切って重賞初Vを飾り、ダービー出走を確実なものとした。クラブ法人のノルマンディーサラブレッドクラブはJRA重賞初勝利。タイム2分15秒2(良)。頭差2着が1番人気の
サトノクロニクルだった。
薄曇りの淀のターフを
プラチナムバレットが、豪脚で突き抜けた。メンバー中で最速の上がり3ハロン33秒6で、大舞台への扉をこじ開けた。
「うまく誘導できずどうかなと思っていたけど、よく最後まで走ってくれました。勢いがあったし、ゴール前はかわしたんじゃないかと思っていました」
浜中騎手が興奮気味に振り返る。外枠が響き、向こう正面では中団を追走したが、結果的に直線での爆発力につながった。大外からぐんぐん加速すると
サトノクロニクルをアタマ差かわしてフィニッシュした。
5年7カ月ぶりのJRA重賞制覇となった河内調教師は「一気によくなるというより、一歩一歩良くなってきましたね」と喜びの表情だ。2005年の厩舎開業以来、ダービー初出走がかかっていた。「出るだけでもうれしいけれど、出す以上は勝ちたい」と力を込める。
騎手時代には17回目の挑戦となった00年の
アグネスフライトでダービーを制覇した。当時も
京都新聞杯Vからのステップだった。浅からぬ縁に導かれ、いざ東上。一世一代の大舞台で“プラチナ”の輝きを放つ。 (山口大輝)
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