第48回
函館記念(15日、函館11R、GIII、3歳上オープン、芝2000メートル、1着賞金4000万円=出走16頭)
大野拓弥騎手騎乗の4番人気
トランスワープ(せん7歳、美浦・
萩原清厩舎)が中団待機からゴール直前一気に差し切って重賞初制覇。勝ちタイムは2分0秒4(良)。
1馬身1/4差の2着に8番人気
イケトップガン、さらにハナ差の3着には7番人気
ミッキーパンプキンが入った。1番人気の
トウカイパラダイスは外から伸び切れず4着だった。
今夏の函館オーラス重賞を飾ったのは、ここが重賞初挑戦の
トランスワープだった。
48キロの軽量を味方にした
セイカアレグロが押して先頭に立ってレースを引っ張る展開。直後に各馬ひしめき合い、道中はよどみなく流れた。それらを横目に
トランスワープは中団インでじっと脚を温存。来たるべき時に備えた。
3~4コーナーで外を回って
マイネルスターリーが動き、連れて人気の
トウカイパラダイスも同じように進出。前は混戦となったまま直線へ。内から
ミッキーパンプキンがスルスルと先頭に立って粘り込み態勢。しかし、インが詰まりながらもなんとか馬群を割った
トランスワープの末脚一閃。ゴール前で一気に前を捕らえると、最後は2着に1馬身1/4差をつけフィニッシュ。年初に条件戦で奮闘していた姿からは想像できない成長ぶりで一気に重賞初Vを飾った。
トランスワープは父
ファルブラヴ、母ボンヌシャンス、母の父リアルシャダイという血統。この勝利で通算成績は19戦6勝となった。重賞は初勝利。
大野拓弥騎手、
萩原清調教師はともに同レース初制覇。