第45回金鯱賞(30日、中京10R、GII、3歳上オープン国際、別定、芝2000メートル、1着本賞金6400万円=出走18頭)福永祐一騎乗のサクラメガワンダーが1番人気に応えて差し切り勝ちし、重賞4勝目を挙げた。1分58秒4(良)。宝塚記念(6月28日、阪神、GI、芝2200メートル)に向けても弾みがついた。 ここでは力が違う。そう言わんばかりに、福永騎手を背にしたサクラメガワンダーが直線で力強く抜け出した。「あまり小回りが上手じゃないので、意識して早めに動いた」とユーイチ。その言葉通り、4コーナー手前から一気に先団に進出。力強い末脚は直線でも衰えることなく、シャドウゲイトを1馬身半捕らえたところがVゴールだった。 「昨年は今年より具合が良くて4着だったので、ユーイチ君からは『(小回りコースを意識して)今回は強引に行きます』と言われていた。大目標とする宝塚記念へ向けて、いいステップになった。それに日本ダービー(1番人気のアンライバルド)へ向けても勢いがついたね」。友道調教師は土、日の重賞制覇へ意欲を見せた。(正木茂)