2022年のフランス競馬を振り返る。リーディングジョッキーは昨年11月3日付で伝えた通り、マキシム・ギュイヨン騎手(33)が3年ぶり2度目の受賞。通年で集計されていたクラヴァシュドール争い(金の鞭=最多勝騎手の証し)は昨年、平地競馬の主要レースが多い3月1日から10月31日までに変更され、同騎手は期間中191勝をマークした。
昨年はグランドグローリーに騎乗したジャパンC(6着)で久々に来日を果たし、JRAでもレイベリングでの新馬戦を含む2勝を挙げた。
年間の獲得賞金が対象の調教師部門は、631万5940ユーロ(約8億9686万円)のジャン=クロード・ルジェ調教師(69)が2年ぶり4度目のチャンピオントレーナーに輝いた。南仏のポーとノルマンディーのドーヴィルにそれぞれ厩舎があり、仏ダービーを5馬身差で圧勝したヴァデニなどが活躍した。
種牡馬部門は英国供用のフランケルが首位。アルピニスタ(凱旋門賞、サンクルー大賞)、ナシュワ(仏オークス)、オネスト(パリ大賞)、インスパイラル(ジャックルマロワ賞)と大舞台で産駒の活躍が目立った。
また年が明け、08年の凱旋門賞馬ザルカヴァなどを管理し、21年シーズン限りで引退したアラン・ドロワイエデュプレ元調教師(78)が国の最高の栄典であるレジオンドヌール勲章を受章している。(在仏競馬記者)