第19回
青葉賞(28日、東京11R、GII、3歳オープン国際(指)、馬齢、芝2400メートル、1着本賞金5200万円、1、2着馬にダービーの優先出走権 =出走17頭)1番人気に推された
フェノーメノが、直線で外から突き抜けてV。前走の弥生賞は稍重だった馬場も響き6着に敗れたが、良馬場に回復した東京芝コースで自慢の末脚を存分に発揮した。タイム2分25秒7。
蛯名正義騎手(43)=美・フリー=は3日連続で東京メーンレース勝利となった。2着
エタンダールまでがダービー(5月27日、東京、GI、芝2400メートル)の優先出走権を獲得した。
新緑がまぶしい東京のターフで、
フェノーメノが覚醒した。直線で外から力強く伸び、内で食い下がる
エタンダールをねじ伏せて重賞初V。堂々たる内容でダービーの有力候補に躍り出た。
「快勝でした。厩舎の期待馬だったので。結果を出せて良かった」。初騎乗だった
蛯名正義騎手は右鎖骨遠位端骨折から復帰して、21日メトロポリタンSの
スマートロビン、22日
サンスポ賞フローラSの
ミッドサマーフェアに次ぎ3日連続、東京メーンをジャック。絶好調の名手は、額の汗を拭いながら安堵の表情を浮かべた。
その騎乗ぶりは文句なし。道中は中団でジッと我慢し、4コーナー手前で外に持ち出してスパートすると、瞬く間にライバルをかわしさった。
フェノーメノの持ち味である末脚を存分に引き出して、上がり3ハロン34秒1の瞬発力を発揮だ。
「掛かる馬ではないので、ある程度(前)の位置を取りに行った。それでもこれだけの競馬を見せてくれたからね。体が大きいので、広い馬場の方が走りやすい。勝ってダービーに行けるのは楽しみです」と蛯名。東京芝はこれで3戦3勝で、本番に向けて期待が大きく膨らんだ。
昨年の3冠馬
オルフェーヴル、
皐月賞を勝った
ゴールドシップと同じ
ステイゴールド産駒。今、トレンドの血統が、確かな手応えを得て、3歳馬の頂点奪取へと向かう。 (片岡良典)