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2歳女王のジョワドヴィーヴルがチューリップ賞で3着に敗退。桜花賞は本命不在で混戦ムードが漂ってきた。今週は東西でトライアルが行われるが、本番への出走権利を持たない馬にとって、今回がラストチャンス。ラシンティランテは阪神JFで3番人気に支持された素質馬で、フィリーズレビューで秘めた能力をフルに発揮する。
ここでも能力は見劣らない。GI阪神JFで3番人気に推されたラシンティランテが、調子を上げてきた。現在は賞金900万円。このレースで3着以内に入らなければ、桜花賞出走は厳しい状況だけに、陣営も仕上げに力が入っている。
2勝目をあげた白菊賞で強烈なインパクトを与えた。京都の内回りのマイル戦で4コーナー8番手から、鮮やかな差し切り勝ち。残り200メートルからあっという間に2着を3馬身半突き放した。スムーズに走れた時の爆発力は世代トップクラスと言っていい。阪神JFは序盤から気負ってしまい15着に大敗したが、前走のフェアリーSは課題の折り合いはスムーズ。コンマ4秒に12頭がひしめく大混戦で、コンマ1秒差の6着だった。経験を積むにつれ、精神面も確実に進歩しつつある。
「GIではリズムを崩したけど、フェアリーSでは折り合いがついて、いい感じだった。ただ、前走は状態がGIに比べると下降気味だったからね。その後は短期放牧でリフレッシュさせた。2月16日に帰ってきて、順調に乗り込んでいる」
友道調教師は順調な仕上がりに笑みを浮かべる。この中間、調教に騎乗した四位騎手も「いい動きをするね。いい馬が回ってきたし、チャンスはある」とやる気を見せる。
「今回は仕上がりに問題はないし、力を出せる状態。折り合いがつけば末脚はしっかりしているし、何とか権利を獲りたいね」とトレーナーの手応えは十分だ。
母の半弟は昨秋の天皇賞を快勝したトーセンジョーダンで、血統的な奥深さもある。トライアルを制して、勢いをつけて本番へ。ラシンティランテが本来の実力を見せつける。
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