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第37回ジャパンカップ(26日、東京11R、GI、3歳上オープン国際(指)、定量、芝2400メートル、1着本賞金3億円 =出走17頭)2年連続“キタサンまつり”とはならなかった。昨年の覇者キタサンブラックは3着。果敢に逃げたが最後に捕らえられた。
「状態はよかったし、いいスタートも切ってくれた。最後はもう少し突き放せるかと思ったんだけど…。上位2頭は強かったね」
武豊騎手が悔しそうに振り返る。ゲートで突進した天皇賞・秋と違い、今回は好スタート。1000メートル通過60秒2は昨年より1秒5速いが、マイペースを保って直線へ。粘り強い走りも、ゴール寸前に上位2頭の決め手に屈した。
検量室に戻ってきたときに、左前脚の蹄鉄(ていてつ)が外れていたが、ゴール直後の写真では装着されており、清水久調教師は「どこで落鉄したかはわからないけど、これが競馬ですから」と肩を落とした。
スタンドから見届けた北島三郎オーナーは「よく頑張ってくれました。あとは最後に悔いを残さないように無事に走ってくれることを期待します」とコメントした。
ラストランとなる有馬記念に向け「ぜひ勝ちたい。それだけの馬ですからね」とユタカが話せば、調教師も「脚元を確認して、目いっぱいに仕上げます」とそろって前を向いた。クリスマスイブの中山競馬場で、キタサンブラックが勝利の“まつり”を高らかに歌い上げる。 (柴田章利)
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