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【ジャパンC】ジェンティル集大成!最高のデキ

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【ジャパンC】ジェンティル集大成!最高のデキ

 30日に東京競馬場で行われる「第34回ジャパンC」(芝2400メートル)で前人未踏のJRA同一GI3連覇を目指すジェンティルドンナが27日朝、栗東トレーニングセンター(滋賀県)の坂路で完璧な動きを見せた。陣営は今年の目標をJC3連覇と言い続け、その集大成。最高のムードに、調教チェッカーズも迷わず◎だ。

 偉業達成へ、究極の女王ジェンティルドンナが好気合。栗東坂路で完調をアピールする動きを見せつけた。

 調教開始直後、午前7時の坂路は馬がごった返す大混雑だったが、慌てたような素振りはまったくない。スタートから2F目に一気に13秒2とギアを上げると、前夜まで降り続いた雨の影響で重くなった馬場を苦にすることなく、トップスピードを持続。気合が入ったラスト1Fも13秒0にまとめてみせた。全体時計の4F53秒3は一見平凡だが、直後に追われた馬たちは軒並み54、55秒台を要していただけに、文句なしのA評価といっていい。

 「先週、ムーア騎手を背に併せ馬で追っているので、けさは単走でそこそこ負荷をかけるような形にした。馬場が重くて時計は大したことなかったけど、順調に競馬への態勢を整えることができたね。これまでで最高のデキじゃないかと思う」と、石坂正調教師が声を弾ませた。

 休み明けで臨んだ前走の天皇賞・秋は、0秒1差2着。スピルバーグの大駆けに屈してしまったが、9着に終わった宝塚記念とはガラリ一変、本来の強さが垣間見えた。3戦3勝(JC連覇+オークス)とベストの東京2400メートルで、叩き2戦目。条件的にも最高だ。

 もとより、年内いっぱいでの引退が決定済み。有馬記念出走のプランもあるが、JCがラストランの可能性もある。そのため陣営が精魂込めて仕上げ、馬自身もそのことを感じ取っているのか、この秋は調教時に鞍上を振り落とすなど、3歳時に見せた荒々しさが蘇ってきた。

 「天皇賞の前から、去年よりも気合が乗っていると感じていた。最後が近いということで、みんな気が入っている」とトレーナー。

 メジロマックイーン(天皇賞・春)など、これまで4頭の名馬が跳ね返されてきたJRA・同一GI3連覇の壁。今回は2歳年下の天才少女ハープスターなど、11頭ものGIホースが行く手を阻む。しかし、これまで2戦2勝のライアン・ムーア騎手との黄金コンビなら、包囲網も恐れることはない。

 「世界を股にかけて活躍している実績のある騎手。寡黙だが競馬に集中しているし、ジェンティルの特性をつかんでいる」と、指揮官も全幅の信頼を寄せる。

 すべて、勝つための条件がそろった舞台。あとはムーアがVへの味付けを少しするだけでいい。(夕刊フジ)

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