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“善戦レディ”返上! ザレマが函館競馬場のWコースを単走で追われ、5ハロン66秒1、終い12秒2を余裕でマークし、デキの良さを誇示した。今春は牝馬重賞で(3)(4)(2)(4)着と好走。主戦の安藤勝騎手は前走マーメイドS10着の敗因について距離を指摘。「1800メートルまでなら大丈夫」と1ハロン短縮で巻き返しに意欲を見せていた。
はち切れんばかりの栗毛の好馬体が躍動する。ザレマは函館Wコースを単走で追われ、5ハロン66秒1、3ハロン38秒2-12秒2をマーク。「前にいた馬を追いかける感じでいい行きっぷりだった。最後は流す感じでサーッとやった。いい動きだったよ」。抜群の手応えに、手綱を取った竹中調教助手から笑みがこぼれる。
ザレマは昨年は新潟日報賞(1600万下、4着)から中1週でクイーンSを目指したが、枠順確定後に右前肢フレグモーネを発症して出走取り消しの憂き目にあった。そのダメージが抜けた今春は牝馬重賞で(3)(4)(2)着。GIのヴィクトリアマイルでも4着に健闘するなど、一段とパワーアップした姿で堅実な走りを見せてきた。前走のマーメイドSは10着だったが、主戦の安藤勝騎手によれば敗因は距離。「調子が悪かったわけじゃない。窮屈なレースで、距離も長い感じがした。脚をためている感じはいいけど、2000メートルだと反応が良くない。短いところの流れが合っている。1800メートルまでなら大丈夫」と、ジョッキーも巻き返しへの手応えはつかんでいる。
「前走後に山元トレセンに放牧に出たのがいい気分転換になった。ここまですこぶる順調に調整できている」。昨年をはるかに上回る順調度に加え、竹中助手は馬場への対応力も強調する。「パワーがあるので札幌の力のいる芝は良さそう。小回りコースだから前々で競馬をして、何とかいい結果を出してほしい」。1年前の仕切り直しとなるこのクイーンSは、13度目になる重賞挑戦で初タイトル奪取の大きなチャンスでもある。(阿部裕昭)
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