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今週からGIシリーズが再開し、13日に京都競馬場で牝馬3冠最終戦の秋華賞(芝2000メートル)が行われる。今年の3歳牝馬路線は春から混戦模様で、オークス馬メイショウマンボの評価もクラシックホースにしては低いが、そのぶん、馬券の妙味はたっぷり。状態面の上積みが十分見込め、コンビを組む武幸四郎騎手(34)も2冠達成に自信を見せている。
アッと驚く大激走から5カ月。単勝9番人気28・5倍の低評価でオークスを制したメイショウマンボが、2冠をかけて秋華賞に出走する。
「あんなにうまくいくことがあるのっていうぐらい何もかもがうまくいきました」
武幸四郎騎手が振り返る3歳牝馬の頂上決戦・オークス。中団の内でじっくり脚をためてスタミナを温存し、直線は馬場のいい外に持ち出して鋭く伸びた。好騎乗が光る一戦で、松本好雄オーナーとコーシローの強い絆がクローズアップされる。
1997年のデビュー時からバックアップしてくれたオーナーが登録がなかったマンボを、追加登録料200万円を支払って出走させた経緯があり、恩返しするには期待に応えるしかない。オークス後、松本オーナーと握手したコーシローは人目をはばからず涙を流した。
秋初戦のローズステークスは切れ味を生かせない重馬場で4着に敗れたが、担当する塩見調教助手は「調教が少し足りないかな、という状態だったぶん、最後に止まってしまいました。でもそのぶん、使った上積みはすごいですよ」と変わり身を期待する。
滋賀県栗東トレーニングセンターでの3日の1週前追い切りでは、CWコース6ハロン79秒4という好タイムをマーク。6日にも坂路でラスト1ハロン12秒8の時計を出し、態勢は整いつつある。
「春より体質が強くなって追い切った後も元気だから、週末にまた時計が出せるんです。ローズSで負けた(4戦1勝の)阪神より、(3戦2勝の)京都の方が実績がありますから」
塩見助手は意欲十分。今年の3歳牝馬路線は混戦模様だが、オークス馬が底力を発揮し、2冠を達成する。
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