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牡馬の強敵が相手になるが、牝馬2頭も上位争いを見据えている。交流重賞のJBCレディスクラシックをコースレコードで快勝したミラクルレジェンドと、同2着のラヴェリータ。レジェンドは、先週のジャパンCをブエナビスタで制した岩田康騎手とのコンビも魅力だ。今回がラストランのラヴェリータはこん身の仕上げで、同馬主トランセンドとのワンツーを狙う。ジャパンCに続き、今週も牝馬が上位争いを演じるか。
出走予定馬へ
これがラストラン。牝馬のダート路線を牽引してきたラヴェリータが、競走生活の締めくくりを飾るべく、砂の頂上決戦での健闘に挑む。
「2歳からコンスタントに走ってきてくれた。引退はさびしいですね」
担当の牧口調教助手がしんみりとした口調で、このレースを最後に繁殖入りする5歳牝馬を振り返った。川崎の交流GIIIスパーキングレディーCを09~11年に3連覇したほか、10年3月の交流GIII名古屋大賞典では牡馬を撃破してV。約3年間の現役生活で、交流重賞7勝を挙げた。
だが、GIでの牡馬の壁は厚く、JCダートは過去2年、13、7着に敗れている。今年は力をつけてきたミラクルレジェンドにレディスプレリュードとJBCレディスクラシック(ともに大井の交流重賞、グレードなし)で前を譲り、2着に敗退。世代交代の波も押し寄せているが、それでも、このラストランに賭ける陣営の意欲は非常に強い。
「昨年よりも、能力的にも精神的にも成長しています。以前のように他馬を気にしたり、砂をかぶって嫌がったりという面は解消しました。前走後の回復も早いし、状態はすごくいい。まだまだ走れる馬ですよ」
牧口助手の話から、衰えての引退ではないことは明らかだ。1週前追い切りはCWコース5ハロン65秒7を一杯に追われてマーク。併せたエーシンアガペー(牝4、1000万下)に半馬身先着して、好調ぶりを示した。
3度目、そして最後のJCダート挑戦。過去2勝2敗の1歳年下ミラクルレジェンドとの“牝馬対決”も譲れないが、今度こそ強力牡馬勢にひと泡吹かせてみせたい。牧口助手は「相手は強いですし、まずは無事に、という気持ちですが、3~4番手から持久力の勝負に持ち込めれば」と上位進出をもくろむ口ぶり。今年、アーネストリー(宝塚記念)など所有馬が好調の前田幸治オーナーが送り出す最有力馬トランセンドと、ワンツーフィニッシュ。ラヴェリータが、ドラマのようなエンディングを狙っている。
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