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天皇賞・春の「俺のチェックポイント」は2日目。東京サンスポの内海裕介記者が、阪神大賞典2着のワープスピードにクローズアップした。4走前から長距離に矛先を向け、堅実な走りを続けている5歳馬。その背景を高木登調教師に直撃した。
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今週は伝統の古馬決戦。そして、安田記念まで続く6週連続GⅠのスタートとなる。こちらもスタミナ切れを起こさぬよう、淀の坂越えよろしくペース配分をわきまえて的中の山を築きたい。
この日のお目当てはワープスピードだ。初の芝3000メートル以上だった4走前の古都Sをいきなり勝つと、その後も15ハロン以上の重賞で4、3、2着と実に堅実。そのステイヤー資質の源を探った。
栗東に滞在する関東馬も多いなか、鹿毛のドレフォン産駒は美浦でいつも通りに調整。23日は軽めのキャンターで坂路を2本駆け上がった。前走後も元気いっぱいで、「在厩で変わりなくこられています」と高木調教師は目を細める。
半姉には牝馬ながら菊花賞3着のディヴァインラヴ(父エピファネイア)。さぞかし早くからマラソン適性を感じていたのかと思いきや、「それは全然思っていなかったですね。馬体も緩くてモサモサしていて」と真っ向から否定された。
4歳秋を迎え、体質的にしっかりしたタイミングでの路線変更が見事にはまった形。加えて、「すっとぼけたような」と指揮官が語るのんびり屋のキャラクターが、折り合いが重要な長距離戦で吉と出た可能性は否定できない。「それはあるのかもしれませんね。レースでブリンカーもつけていますし」とトレーナーもうなずく。
重賞こそ未勝利だが、スタミナの豊富さは近走が証明するところ。関東馬ながら京都のアップダウンも攻略済みで、さまざまなファクターを見直しても弱点の少ないタイプだ。高木師は「雨は駄目。傘マークも出ているようなので」と空模様を気にしつつ、「中山と違い、今の京都なら多少の雨でもそこまで悪くならないでくれるかな。競馬での器用さがほしいけど、その辺は三浦騎手もわかっているし、いい馬場でしっかり走れればそこそこやれても」と手応えを伝える。
追い切り、枠順などを踏まえて最終評価は決めるが、一角崩しの可能性を秘める伏兵だ。(内海裕介)
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