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筆者が競馬を始めた約30年前(イカン、歳がバレる笑)、毎日王冠と言えば、天皇賞(秋)へのステップレースという性格が強いレースでした。しかし近年は天皇賞(秋)よりもマイルCSを目標とする馬がひと叩きするレース、といった雰囲気になりつつあります。
今年の毎日王冠で上位人気が予想されるのは、ヴィクトリアマイルと安田記念を連勝したソングライン、2021年のNHKマイルカップ優勝馬で前走の安田記念は3着だったシュネルマイスター、昨年はこのレースで2着に入った後にマイルチャンピオンシップに駒を進めたジャスティンカフェの3頭だと思われます。
この3頭のボックス馬券を買ったら、かなりの確率で当たってしまいそうな気もするのですが、ウマニティ内のヒール(悪役)を自認する筆者がそんなことを書いたら、キャラが変わってしまいます(笑)。仕方がありません。この中からソングラインをターゲットとして、難癖を付けていこうと思います。
G1連勝中の馬だというのに、負ける可能性を語らなければならないのか……。毎日王冠における近10年データを紐解いても、特筆すべき不安材料は見当たらない今回のソングライン。しかし角度を変えて考え直すと、ある疑問点が浮かび上がります。
前走・安田記念の結果を再確認してみましょう。勝ったソングラインと3着だったシュネルマイスターとのタイム差は0秒2。両者が背負っていた斤量はソングラインが56キロ、シュネルマイスターが58キロでした。今回、シュネルマイスターは58キロのままですが、ソングラインは1キロ増えて57キロでの出走となります。安田記念で2キロあった斤量差が今回は1キロになります。まず、両者にとってこの1キロの持つ意味は大きいと言えます。
次に、牝馬である点にも注意すべきでしょう。牝馬の57キロは牡馬の59キロに相当しますが、一般に牝馬は斤量に敏感ですので、この斤量増は同馬にとって数字以上に不安材料となる恐れがあります。
そして、最後にどうしようもない難癖をもう一つ。同馬の全成績を見ても分かる通り、実は1800m戦を走ったことがありません。マイル戦までしか経験がなく、今回は未知の距離に挑むことになるのです。最後の直線に入り、坂で脚色が鈍ると馬券圏内から外れる可能性もあるのでは……、そんな妄想が膨らんできます。
そもそも、毎日王冠は負けが許される前哨戦ですよ、皆さん! とか、それを言ってはお終いな話も書き残して(笑)、今回の“物言い”コラムを締めくくりたいと思います。実は当コラムでターゲットにした馬が1ヶ月以上勝っておらず、その意味ではいい仕事が続いていたのですが、今週末は果たして……?
(文・菅野一郎)
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コメントの投稿は会員登録(無料)が必要です。BlackMac|2023年10月6日 14:49 | (1) |
おぉ!男前っ!
今週一番堅そうな馬に挑戦とは恐れ入りました。
斤量と着差を考えてみました。
21年NHKマイル 2キロ 0.0 シュネルマイスター勝利
22年安田記念 2キロ 0.0 ソングライン勝利
23年安田記念 2キロ 0.2 ソングライン勝利
去年の安田記念では2キロの斤量差においてタイム差0.0でソングラインがシュネルマイスターを負かしました。
それが今年の安田記念では同じ斤量差なのにタイム差は0.2。
それが1キロ差となった場合にどうなるか?
ハンデの雑駁な基準としていわれる1キロ=0.2秒から考えれば、今回のタイム差が0.0となる可能性はあります。
しかしながら、21年にはハナ差で勝ったシュネルマイスターが22年にはクビ差で敗れ、23年には0.2秒差をつけられたわけです。
すなわちソングラインが強くなったのかシュネルマイスターが弱くなったのかは別として、両者の力差が徐々に広がっているわけです。
ハンデ差で計算上はタイム差が0.0になったとしても、ソングラインが勝つと考えるのが普通でしょう。
次にソングラインが斤量に敏感な馬かどうかを、過去の実績から見てみます。
G1NHKマイル55キロ:2着
G3関屋記念51キロ:3着
G2富士S52キロ:1着
どうみても斤量に敏感なようには見えません。まあ480キロ超のマッチョタイプでもあるし…
そもそも57キロが牝馬にとって酷量かどうかについては、JRAはそう思ってないんでしょう。リスグラシューは57キロでG1勝ったことあるし。
ということで、斤量面での不安は決定的とは言えないような気がします。
1800mの距離不安は…否定のしようがありません。父キズナ、母父シンボリクリスエスで距離不安は考えにくいですが…血統は時に裏切ることがありますから。
とはいえこのコラムの魔力も否定はできない。
果たして今回もソングラインは勝てないのか?
乞うご期待w
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>BlackMacさん
シュネルマイスターの方をターゲットにした方が良かったかもしれません(笑)。
ただ両者に共通するのは「目標は次」という点です。
それを言ってはお終い、かもしれませんが、理屈に合わない結果が待っているかも、と密かに期待しております(笑)。