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今週から夏の福島開催がスタートする。開幕週を彩るのは名物レースの「第72回ラジオNIKKEI賞」。秋への飛躍を目論む3歳馬たちによるハンデGⅢだ。良血バルサムノートは1勝馬の身で挑んだL白百合Sを快勝した。一気の連勝で重賞初制覇を飾りたい。
みちのく福島で素質を開花させる。バルサムノートは、3歳秋にセントウルSでロードカナロアを破ったエピセアロームを母に持つ良血馬。小倉の新馬戦を快勝したあと葉牡丹賞5着、1勝クラス2着、フローラルウォーク賞3着となかなか勝ち切れなかったが、格上挑戦した前走のL白百合Sではメンバー最速となる上がり3ハロン33秒6の末脚を繰り出し、アイスグリーンをクビ差退けて待望の2勝目をあげた。
「遊びながら走っている印象です。今後もっと成長していけば、もっと上を目指せると思います。楽しみですね」と、西村淳騎手はポテンシャルを高く評価。「前々走で内にモタれていたので課題を持っての競馬になったが、馬の能力とジョッキーの勝たせようとするファイトに、この馬自身が応えてくれた」と、高野調教師は振り返る。
中間は改善点を修正しながら調整。1週前は栗東坂路で4ハロン54秒1、ラスト1ハロン11秒8を馬なりでマークし、「口向きの悪さも普段のけいこでは問題ない。順調に調整できている。能力が高いのは分かっている」と、トレーナーはうなずく。
福島は初めて走るが、小倉芝9ハロンの新馬戦を快勝しており、コーナーを4度回る小回りコースの適性は高い。「スムーズな競馬さえできれば重賞でもチャンスはある」と、指揮官はトーンアップするばかり。秋にさらなる高みを目指すためにも、ここでG初タイトルを手に入れたい。(夕刊フジ)
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