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運も味方に頂点ヘ駆け上がる。3連勝中のストーリアが、8分の4の抽選を突破。吉報を伝え聞いた扇山助手が笑みを浮かべた。
「現状でどれだけやれるか。力を試せるという点でも良かったと思います。お兄ちゃんもポンポンと勝っていった。この馬も連勝していますし、楽しみです」
厩舎の先輩で、半兄ロードマイウェイ(ジャスタウェイ)は5連勝でGⅢチャレンジCを制覇。勢いに乗ったら止まらない血統で、自身も3月に未勝利戦を突破すると、1、2勝クラスも快勝した。レース間隔をあけながら大事に使ってきたことで心身が充実。杉山晴調教師は「背中の良さはもともとありましたが、全体的に筋肉がついてきました。気持ちと体がかみ合って、精神的にも落ち着いてきた」と説明する。
この日の最終追いは、栗東坂路で4ハロン54秒6―12秒3をマーク。馬なりながら、軽快なフットワークで鋭く伸びた。「良かったですね。しまいもしっかり反応していました」とトレーナーはうなずく。全6戦は直線の長い左回りコース。今回の舞台は阪神2000メートル(内回り)で、初の右回りは「未知数」だが、「中京芝2000メートルで未勝利を勝っていますし、センスのある馬。それなりに対応してくれると思います」と力を込めた。
過去10年の秋華賞で抽選突破馬は2015年マキシマムドパリ、20年ソフトフルートの3着が最高着順だが、前身のエリザベス女王杯では1989年にサンドピアリスが最低20番人気で大穴を開けた。上昇ムードで挑む大一番。春の実績馬たちを撃破し、新たな歴史を作る。
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