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共同通信杯が16日、東京競馬場で9頭によって行われ、3番人気でルメール騎乗のダーリントンホールが、ミナリク騎乗で4番人気のビターエンダーとの競り合いをハナ差で制し、重賞初制覇を飾った。今後は流動的ながら、皐月賞(4月19日、中山、GI、芝2000メートル)に直行した後、日本ダービー(5月31日、東京、GI、芝2400メートル)を目指す見込みだ。 400メートルにわたるバトルを、ハナ差で制したのは3番人気のダーリントンホール。厩舎期待の大器が出世レースの共同通信杯を勝って、クラシックへの扉をこじ開けた。 「2頭の戦いだったけれど、一生懸命走って、ずっとファイトしてくれました」と勝負根性をルメール騎手がたたえる。スローペースのなか中団に控え、抜群の手応えで直線に入ると、先頭のビターエンダーに内から並びかけ、息詰まるマッチレースを繰り広げた末の重賞初制覇。ゴール後はルメールと2着ミナリクが健闘をたたえ合い、馬上で握手を交わすシーンもあった。 「パワーがあるので、リラックスして走らせるのが大事。長くいい脚を使ってくれましたね。子供っぽいし、これから良くなると思います」と、鞍上は今後に明るい表情だ。 入厩当初から期待が高かった。札幌2歳Sと葉牡丹賞で3着と歯がゆいレースが続いたが、「帰厩したときの状態が秋とは違った。返し馬を見てもいい頃に戻っていた」と木村調教師は復調を感じ取って送り出していた。 今後は未定ながら、木村調教師は「最終的には東京の2400メートルへ行きたい。青葉賞じゃないですよ」と日本ダービーに意欲を見せる。共同通信杯の覇者では2012年ゴールドシップ、14年イスラボニータ、16年ディーマジェスティが皐月賞に直行して優勝。ダーリントンホールもさしあたって皐月賞に直行した後、日本ダービーに進む公算が大きい。 「GIIIを勝ったし、次のステップに行けますね」と名手が成長を期待する大器が、クラシック戦線を盛り上げていく。 (柴田章利)ダーリントンホール 父ニューアプローチ、母ミスケントン、母の父ピヴォタル。鹿毛の牡3歳。美浦・木村哲也厩舎所属。英国産。馬主はゴドルフィン。戦績4戦2勝。獲得賞金5574万1000円。重賞は初勝利。共同通信杯は木村哲也調教師、クリストフ・ルメール騎手ともに初勝利。馬名は「小説に登場する場所の名。母名より連想」。★「共同通信杯」の着順&払戻金はこちら