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着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 馬体重 | B | タイム | 着差 | オッズ | 人気 | 上がり 3F |
通過順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 5 | 7 | 牝3 | 51.0 | 斎藤新 | 栗 高橋康之 | 458(-14) | 1.46.7 | 4.5 | 1 | 34.5 | ⑦⑨⑨② | |||
2 | 2 | 2 | 牝4 | 55.0 | 横山武史 | 美 上原博之 | 440(-10) | 1.46.9 | 1 | 18.4 | 9 | 35.1 | ②②②② | ||
3 | 1 | 1 | 牝4 | 55.0 | 松山弘平 | 栗 杉山佳明 | 462(0) | 1.46.9 | ハナ | 7.5 | 3 | 34.9 | ⑥⑤⑥⑥ | ||
4 | 3 | 4 | 牝6 | 55.0 | C.ルメー | 栗 須貝尚介 | 478(0) | 1.46.9 | クビ | 5.5 | 2 | 34.7 | ⑦⑦⑨⑩ | ||
5 | 6 | 10 | 牝6 | 57.0 | 岩田康誠 | 栗 中村直也 | 474(+2) | 1.47.1 | 1 1/4 | 17.1 | 8 | 34.7 | ⑬⑫⑪⑪ | ||
6 | 8 | 14 | 牝3 | 51.0 | 吉田隼人 | 美 小笠倫弘 | 440(+16) | 1.47.1 | 1/2 | 27.9 | 11 | 35.0 | ⑪⑨⑥⑥ | ||
7 | 7 | 12 | 牝6 | 56.0 | M.デムー | 栗 杉山晴紀 | 472(0) | 1.47.2 | 1/2 | 8.3 | 5 | 34.4 | ⑬⑭⑭⑭ | ||
8 | 5 | 8 | 牝3 | 52.0 | 江田照男 | 美 小島茂之 | 426(-4) | 1.47.2 | アタマ | 19.1 | 10 | 34.8 | ⑩⑪⑪⑪ | ||
9 | 3 | 3 | 牝3 | 52.0 | 武豊 | 栗 武幸四郎 | 424(-8) | 1.47.3 | クビ | 9.0 | 6 | 35.7 | ①①①① | ||
10 | 4 | 6 | 牝5 | 55.0 | 鮫島克駿 | 栗 清水久詞 | 438(-2) | B | 1.47.4 | 1/2 | 131.8 | 14 | 35.6 | ②②②② | |
11 | 4 | 5 | 牝7 | 55.0 | 佐々木大 | 美 堀宣行 | 460(-6) | 1.47.5 | 1 | 9.5 | 7 | 35.2 | ⑪⑫⑪⑪ | ||
12 | 8 | 13 | 牝4 | 55.0 | 藤岡佑介 | 栗 武英智 | 468(0) | 1.47.7 | 1 | 46.7 | 13 | 35.7 | ④⑤⑥⑥ | ||
13 | 7 | 11 | 牝5 | 55.0 | 三浦皇成 | 美 鹿戸雄一 | 460(+10) | 1.47.8 | 3/4 | 7.8 | 4 | 36.0 | ④④②② | ||
14 | 6 | 9 | 牝4 | 55.0 | 古川奈穂 | 栗 矢作芳人 | 460(+10) | B | 1.48.3 | 3 | 42.2 | 12 | 36.4 | ⑦⑦⑤⑥ |
ラップタイム | 12.5 - 11.5 - 12.2 - 12.1 - 11.6 - 11.7 - 11.7 - 11.7 - 11.7 |
---|---|
前半 | 12.5 - 24.0 - 36.2 - 48.3 - 59.9 |
後半 | 58.4 - 46.8 - 35.1 - 23.4 - 11.7 |
■払戻金
単勝 | 7 | 450円 | 1番人気 |
---|---|---|---|
複勝 | 7 | 210円 | 2番人気 |
2 | 540円 | 9番人気 | |
1 | 260円 | 4番人気 | |
枠連 | 2-5 | 3,300円 | 17番人気 |
馬連 | 2-7 | 3,930円 | 17番人気 |
ワイド | 2-7 | 1,610円 | 21番人気 |
---|---|---|---|
1-7 | 910円 | 10番人気 | |
1-2 | 1,600円 | 20番人気 | |
馬単 | 7-2 | 6,350円 | 24番人気 |
3連複 | 1-2-7 | 8,920円 | 30番人気 |
3連単 | 7-2-1 | 41,860円 | 131番人気 |
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土曜日の札幌芝のレース結果をもとに、馬場のバイアスなどを考察していきます。予想の際にお役立てください。
この中間、雨量計で観測された降水は火曜日の3ミリのみ。土曜日早朝におけるJRA測定クッション値は7.1。前週の土曜日とほぼ同レベルの数値をキープし、芝部分も良好な状態を維持している。
土曜日施行の芝競走7鞍における勝ち馬の最終4角通過順位は1、1、7、4、3、3、8番手。好位から前めに位置した馬たちがいい踏ん張りを見せる反面、中団以降に控えていた差し馬の奮闘も目を引いた。
実際、上がり3F1~2位馬は【7.4.0.4】の好成績。芝競走7鞍の勝ち馬すべてが該当する。その点を踏まえると、前有利と決め付けるのは早計。メンバー上位の上がりを出せる馬が優位という捉え方が、もっとも適切だろう。
枠順については内外の偏りが少ない印象。3着以内数では、真ん中より内のほうが優勢ながら、1枠の連対(2着以内)はゼロ。内優位と捉えるほどの材料はなく、ほぼフラットと考えてもよさそうだ。
日曜日開催中の予報は不安定(30日7時の時点)だが、開幕2週目で路盤の状態はまだ良好。相応の雨量でもない限り、傾向の急変までは考えづらい。それゆえ枠順にはこだわらず、長くいい脚を使えそう馬を優先したほうが正解のように思える。
となれば、クイーンSにおいて頼りになりそうなのは末脚のしっかりしたタイプ。絞り込みの線引きは難しいが、ここは近走で上位の上がり3Fタイムを刻んでいる馬に着目。そのなかでも、近2走内に上がり3F2位以内をマークしている馬を重視したい。
今回の出走馬で条件を満たしているのは、⑦ドゥーラ、⑧キタウイング、⑪ジネストラ、⑫ミスニューヨーク。よって当欄では、これら4頭を注目株として推奨する。
日曜日に行われるクイーンSの出走馬の追い切りについて、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
①コスタボニータ【B】
札幌芝単走(26日)。直線に入ってから手前を左に替えたあと、早々と右手前に戻した点は気になるが、最後まで脚どりはしっかりとしており、体調自体は悪くなさそう。やや雑な走りではあるものの、前回よりも中間の攻めの強度を高めてきたことは評価したい。
②ウインピクシス【C】
札幌芝単走(26日)。1週前に見られた前さばきの硬さが薄れてきているし、活気も出てきた。ただ、好調時の伸びやかな動きに比べると、物足りなさを感じてしまう。もっと上の走りがある馬。このひと追いでどこまで変わってくるか、という塩梅ではないか。
③ライトクオンタム【B】
函館W単走(26日)。舌を出していたが、適度に力を抜くという意味ではいいのかも。小柄な馬体の割に完歩は広く、体も比較的柔らかく使えている。状態は悪くなさそうなので、あとは本番で集中力を最後まで維持できるか否か。そのあたりが焦点となる。
④ルビーカサブランカ【B】
函館W単走(26日)。整える程度の内容のため、派手さはないものの、きちんとハミを取っているし、手前替えも至ってスムーズ。軸ブレの少ないフォームをみるに、デキ落ちという感じはない。良い意味での平行線だろう。
⑤サトノセシル【B】
札幌ダ単走(27日)。整える程度の内容。目立つパフォーマンスではないが、脚さばきは力強く、鞍上の手応えも最後まで楽だった。中間に一頓挫あったようだが、今回の動きを確認する限り、これといった悪い面は見受けられない。及第点のデキにある。
⑥ローゼライト【C】
函館W単走(26日)。前回と比較して、前方への推進力を削ぐような完歩が少なくなったことは好感。反面、手前替えが不器用な点は変わっておらず、上がりの速い競馬になった際の不安は残る。上位進出には、馬場や展開など何らかの助けが欲しい。
⑦ドゥーラ【B】
函館W単走(26日)。セーブ気味の内容。ぎこちない手前替えは相変わらずだが、フットワークは柔らかく、それでいて力感もある。オークス以来の割に中間の速い攻めが少ない点は気がかりも、稽古の気配は決して悪くない。この馬なりに帳尻を合わせてきたように思える。
⑧キタウイング【B】
函館W併走(26日)。身のこなしが柔らかく、しっかりとした脚どり。低い重心を保ち、整ったフォームで走れている。もう少し促しに対する反応が鋭ければ言うことなしだが、いい時の気配に近づきつつあるのは確か。軽くは扱えない1頭だ。
⑨グランスラムアスク【C】
札幌ダ併走(26日)。右前肢の出はいいのだが、対照的に左前肢は窮屈な感じでスムーズに出てこない。先着こそ果たしたものの、高評価するには躊躇してしまう走り。成績が示す通り、右手前を多用する左回りのほうが向いているのかもしれない。
⑩イズジョーノキセキ【B】
札幌芝単走(26日)。中間の本数は少ないが、BTC調教場で乗り込んできたのか、活気良くキビキビとした動き。促しに対する反応や、手前変換後の加速も悪くなかった。転厩緒戦で判断するに難しい面はあるが、それなりに態勢を整えてきた印象を持つ。
⑪ジネストラ【A】
札幌芝単走(26日)。頭高めの走法だが、それはいつものこと。前向きな面を見せながらも、鞍上の追い出しを待てる余裕が感じられるのは良い傾向。軽い促しに対する反応が素早く、踏み込みも深い。ラストにかけての脚さばきも俊敏だった。上々の仕上がりだろう。
⑫ミスニューヨーク【A】
函館W単走(26日)。もともと稽古では良く見せる馬だが、それを考慮しても、キビキビと力強い脚さばきで進むさまは見映えがいい。いい頃の迫力を取り戻しているし、コーナリングと手前替えもスムーズだった。デキはかなり良さそう。高く評価したい。
⑬ビジン【C】
札幌芝単走(26日)。頭の位置が高めなのは、いつも同じ。それは気にしなくてもいい。ただ、四肢のさばきは硬め。前週と似たような馬場状態で、上がりが速くなると辛いかも。現状の走りを活かすには、他馬の決め手が削がれる馬場の出現、もしくは展開の恩恵が不可欠のように思える。
⑭トーセンローリエ【C】
函館W併走(26日)。コーナーを上手に回り、直線を向いてからの手前替えもスムーズ。ここまでは良かったのだが、鞍上の促しにスッと反応せず、最後は両サイドのパートナーに体勢不利の形でゴールを迎えた。まだ好調時の迫力を欠く印象。この1本でどこまで上向くか。
◆イズジョーノキセキ・中村師「3歳馬との斤量の差は大きい。時計が速くなると余計に厳しいかも」
◆ウインピクシス・横山武騎手「馬場はこの馬の立ち回りに合いそう」
◆キタウイング・小島師「展開など助けは必要かもしれない」
◆グランスラムアスク・古川奈騎手「動きはいいので、もう少し絞れれば力は出せる」
◆コスタボニータ・大井助手「長距離輸送も大丈夫だった」
◆ジネストラ・増沢助手「左手前でもしっかり走れるようになった」
◆ドゥーラ・原口助手「コーナー4つのコースは合っている」
◆トーセンローリエ・青木助手「初めての距離は少し不安はありますが、競馬が上手なので」
◆ビジン・藤岡佑騎手「先行力があるし、スピードには対応できる」
◆ミスニューヨーク・植山助手「馬場や展開などがかみ合えば」
◆ライトクオンタム・南井助手「態勢は整った。きれいな馬場でやりたい」
◆ルビーカサブランカ・藤後助手「それなりに硬さはありますが、走る気には満ちていました」
◆ローゼライト・吉田助手「前に行って自分の形に持ち込めれば」
札幌施行の過去8回(2014~2020、2022年)における、1~3着馬延べ24頭の馬齢をみると、3歳から6歳までの範囲で収まっている。ただし、3歳の好走(3着以内)はG1ウイナーのみ。そのあたりには配慮が必要だろう。
(減点対象馬)
③ライトクオンタム ⑤サトノセシル ⑦ドゥーラ ⑧キタウイング ⑭トーセンローリエ
札幌で行われた過去8回における、3着以内馬延べ24頭の前走をクラス(レース格)で分けると、G1(海外含む)、G3、OP特別、3勝クラスの4通り。その一方、OP特別組ならびに3勝クラス組の好走(3着以内)は、4着以内からの臨戦馬に限られる。意識しておきたい傾向だ。
(減点対象馬)
①コスタボニータ
G1組(海外含む)の前走における着順やタイム差については不問。それ以外の場合は1着か、負けていても10着以内かつタイム差0秒7以内がマスト。札幌施行の過去8回、非G1組で3着以内に入った全馬がこの条件をクリアしていた。
(減点対象馬)
①コスタボニータ ②ウインピクシス ⑥ローゼライト ⑫ミスニューヨーク ⑬ビジン
札幌施行の過去8回における、1~3着馬延べ24頭の前走位置取りを検証すると、最終4角通過順位が1番手だった馬が、当レースで3着以内に入ったケースは2022年3着のローザノワール1例だけ。同馬は前走でG1戦に出走していた。前走がG2より下のクラス、なおかつ前走の最終4角を先頭で通過していた馬は強調しづらい。
(減点対象馬)
⑨グランスラムアスク ⑬ビジン
札幌で行われた過去8回の3着以内馬延べ24頭はいずれも、JRAの芝1400~1800m、かつOPクラスのレースにおいて3着以内の好走経験があった。1マイル前後の実績馬が優位の傾向にあるようだ。
(減点対象馬)
②ウインピクシス ④ルビーカサブランカ ⑥ローゼライト ⑨グランスラムアスク ⑬ビジン
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クイーンSの舞台となる札幌芝1800mは、フルゲートが14頭に設定されていることもあり、指数下位の好走がほとんど見られない。直近5年の3着以内馬15頭はすべてU指数一桁順位。よって、指数上位を中心に馬券を組み立てるスタンスで問題ない。指数の出にくい古馬初対戦となる3歳馬を除き、指数的に無理な穴狙いは避けるべきである。
2018年は7位→4位で決着したが、それ以外の年は3位以内の馬が1頭以上連対している。2021年は1位と2位がワンツーフィニッシュを決め、2022年は1位が勝利した。指数が98を超えると好走率が一気に上昇するので、このラインを軸馬選定の基準にしたい。
今年のメンバーで指数98以上はいないが、それに近い数値をマークしているのが1位⑤サトノセシル(97.5)と2位④ルビーカサブランカ(97.4)。前者は一昨年3着、昨年2着のレース巧者で、今年も外すわけにはいかない。後者も重賞実績は十分で、当然マークが必要となる。
以下、古馬初対戦の3歳馬ゆえに高い指数は出ていないが、能力上位は間違いないオークス3着馬の11位⑦ドゥーラ(89.3)と、シンザン記念で牡馬を蹴散らした実績を持つ12位③ライトクオンタム(88.7)の2頭を押さえておく。
洋芝の混生で施行される札幌競馬場の重賞らしく、総じて欧州血脈のパワーを強調しやすい傾向にある。NureyevやSadler's Wells、Fairy Kingといった「Northern Dancer×Special」の血脈はもちろんのこと、18年ディアドラ(父ハービンジャー)、19年ミッキーチャーム(母の父Dansili)、21&22年テルツェット(母の父Danehill Dancer)、と近年は父または母の父にデインヒル系種牡馬を配されている馬の勝利が目立つ。
ほか、ヴィクトワールピサ産駒を筆頭にMachiavellianの血を引く馬も幅を利かせており、16年1着マコトブリジャールは9番人気、20年1着レッドアネモスは11番人気と人気薄がたびたび大駆けしていることも気に留めておきたい。
サトノセシルは、父Frankel×母Dupe(母の父Observatory)。21年3着、22年2着と目下2年連続でリピート好走しているが、18年3着ソウルスターリングを含め、Frankel産駒は「0-1-2-0」と凡走例なし。本馬はSadler's WellsとCaerleonを併せ持つ血統構成も興味深く、03&04年に初の2連覇を達成したオースミハルカを引き合いに出しやすい部分がある。今年で3年連続3度目の挑戦となるが、やはりノーマークにはできない存在だろう。
トーセンローリエは、父サトノクラウン×母トーセンナチュラル(母の父メイショウサムソン)。父は初年度産駒から日本ダービー馬を出した注目の種牡馬だが、レース傾向からは母系でMachiavellianの血を引くことに重きを置きやすい。一方、母の父も種牡馬として18年2着フロンテアクイーンを出した。本馬は洋芝巧者を多く出す一族でもあり、近親には函館記念を兄弟制覇したクラフトマンシップ&クラフトワークがいることも覚えておきたい。
イズジョーノキセキは、父エピファネイア×母キングダンサー(母の父キングカメハメハ)。父系でSadler's Wells、母系でNureyevの血を引くSpecialの血脈を強調した配合が特徴的で、母系にKingmambo(=Monevassia)を持つという観点ではアイムユアーズやテルツェットといった2連覇した馬たちも想起させる。本馬は全5勝のうち4勝が芝1800mという巧者でもあり、府中牝馬Sと直結しやすい傾向を鑑みれば57kgでも軽視はできない。
編集部(以下、編) 今週は2場開催ですが、新潟でアイビスSD、札幌でクイーンSと、2つの重賞が行われます。
新良(以下、新) この夏は新潟も札幌も初めての重賞なので、現地は盛り上がるでしょうね。
編 そう思います。そして、ただ盛り上がるだけではなく、馬券も当てられたら言うことなしです。
新 おっしゃる通りですね。乗り替わり予想に関しては、両者ともに狙ってみたい候補がいて、どちらをメインターゲットにするか悩みました。
編 もう、どちらかに決めたわけですよね?
新 はい。クイーンSのほうを取り上げます。ここ3年は乗り替わりが3連勝といい流れで来ていますので、もう一丁に期待してみたいなと。
編 わかりました。では、導き出した結論を教えていただけますか?
新 松岡正海騎手から横山武史騎手に乗り替わる②ウインピクシスを狙います。
編 いかにも鞍上強化という印象ですね。ただ、松岡騎手はウインとの関係は良好なので、その点だけは気になりますが……。
新 おそらく、松岡騎手はアイビスSDに出走するトキメキに騎乗することを優先したんでしょう。だから、松岡騎手が降ろされたわけではないと思います。
編 なるほど。戦略的な乗り替わりではないということですね。
新 ただ、起用されたのが横山武騎手となれば、がぜんテンションが上がります。この乗り替わりは、馬にとって大きな前進を生むでしょうから。
編 横山武騎手はウインピクシスに一度跨って、2着になっていますね。その経験が活きるということでしょうか?
新 それもあります。ほかにも、推奨根拠が満載なんですよ。
編 詳しく教えてください。
新 大注目は札幌芝1800mにおける成績ですね。コース勝率は37.8%というとんでもない数字。勝利数の17は、2位の吉田隼人騎手に9勝差をつけてぶっちぎりのトップ。そのうえ、146%という高い単勝回収率をマークしているんです。
編 まさに圧倒的ですね。
新 このコースでは、ルメール騎手よりも断然信頼できます。松岡騎手には悪いですが、陣営や馬にとってはラッキーな乗り替わりになったといえるでしょう。
編 単なる鞍上強化ではなく、スーパー鞍上強化と表現しても……。
新 いいんじゃないですかね。ウイン×横山武騎手といえば、グレイテスト、イクシード、マリリンで重賞3勝を挙げている相性の良い組み合わせ。馬主別に見ると、キャロットに次ぐ好成績です。
編 ピンチヒッターとしては、この上ない存在ですね。
新 横山武騎手にとっても、願ったり叶ったりの乗り替わりなのではないでしょうか。関東ではルメール騎手に次いでノーザンファームのセカンドジョッキーのポジションを確固たるものにしていますが、このレースではノーザンの有力馬とコンビを組むことは叶いませんでした。
編 そんななか、相性抜群のウインの馬に乗れることになったんですから、悲観する必要はないという感じですかね。
新 はい。ウインピクシスはここ2戦、重賞の壁にぶつかっていますが、3走前の小倉の重馬場での走りを見るに、力の要る洋芝は合いそうな印象です。千八は得意ですし、ガラッと変わっても不思議はないとみています。
編 人気的にはかなり面白い狙い目になりそうです。
新 オープンでもやれる能力を持った馬だと思うので、横山武騎手の腕で上位にもってきてもらいましょう!
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1999年までは3歳牝馬限定の秋華賞(エリザベス女王杯)のトライアル競走だったが、2000年からは舞台を中山から札幌に移して古馬にも門戸を開放。秋の中距離G1を目指す強豪牝馬が集うレースへと様変わりした。リピーターが強く、第51~52回(2003~2004年)をオースミハルカが、第60~61回(2012~2013年)をアイムユアーズが、それぞれ連覇している。3歳馬が古馬と互角の戦いを繰り広げており、第58~60回(2010~2012年)は、アプリコットフィズ、アヴェンチュラ、アイムユアーズと3歳馬が3連勝。第65回(2017年)は同年のNHKマイルカップの覇者アエロリットが貫禄勝ちを収めた。