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クイーンSの歴史と概要
2017年の優勝馬アエロリット
1999年までは3歳牝馬限定の秋華賞（エリザベス女王杯）のトライアル競走だったが、2000年からは舞台を中山から札幌に移して古馬にも門戸を開放。秋の中距離G1を目指す強豪牝馬が集うレースへと様変わりした。リピーターが強く、第51～52回（2003～2004年）をオースミハルカが、第60～61回（2012～2013年）をアイムユアーズが、それぞれ連覇している。3歳馬が古馬と互角の戦いを繰り広げており、第58～60回（2010～2012年）は、アプリコットフィズ、アヴェンチュラ、アイムユアーズと3歳馬が3連勝。第65回（2017年）は同年のNHKマイルカップの覇者アエロリットが貫禄勝ちを収めた。
歴代優勝馬
1986年以降の優勝馬を掲載しています。優勝馬の馬齢は2000年以前も現行表記と統一しています。
| 回数 | 開催日 | 優勝馬 | 性齢 | 勝ち タイム |
騎手 | 調教師 | レース 結果 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
第71回 |
2023年7月30日 札幌 芝1800m |
 |
ドゥーラ | 牝3 | 1:46.7 | 斎藤新 | 栗 | 高橋康之 | 全着順を 見る |
| 第70回 |
2022年7月31日 札幌 芝1800m |
 |
テルツェット | 牝5 | 1:47.8 | 池添謙一 | 美 | 和田正一 | 全着順を 見る |
| 第69回 |
2021年8月1日 函館 芝1800m |
|
テルツェット | 牝4 | 1:47.8 | Ｃ．ルメール | 美 | 和田正一 | 全着順を 見る |
| 第68回 |
2020年8月2日 札幌 芝1800m |
 |
レッドアネモス | 牝4 | 1:45.9 | 吉田隼人 | 栗 | 友道康夫 | 全着順を 見る |
| 第67回 |
2019年7月28日 札幌 芝1800m |
 |
ミッキーチャーム | 牝4 | 1:47.0 | 川田将雅 | 栗 | 中内田充 | 全着順を 見る |
| 第66回 |
2018年7月29日 札幌 芝1800m |
 |
ディアドラ | 牝4 | 1:46.2 | Ｃ．ルメール | 栗 | 橋田満 | 全着順を 見る |
| 第65回 |
2017年7月30日 札幌 芝1800m |
 |
アエロリット | 牝3 | 1:45.7 | 横山典弘 | 美 | 菊沢隆徳 | 全着順を 見る |
| 第64回 |
2016年7月31日 札幌 芝1800m |
 |
マコトブリジャール | 牝6 | 1:47.7 | 四位洋文 | 栗 | 鮫島一歩 | 全着順を 見る |
| 第63回 |
2015年8月2日 札幌 芝1800m |
 |
メイショウスザンナ | 牝6 | 1:47.1 | 松田大作 | 栗 | 高橋義忠 | 全着順を 見る |
| 第62回 |
2014年8月3日 札幌 芝1800m |
 |
キャトルフィーユ | 牝5 | 1:45.7 | 福永祐一 | 栗 | 角居勝彦 | 全着順を 見る |
| 第61回 |
2013年7月28日 函館 芝1800m |
 |
アイムユアーズ | 牝4 | 1:49.4 | 戸崎圭太 | 美 | 手塚貴久 | 全着順を 見る |
| 第60回 |
2012年7月29日 札幌 芝1800m |
|
アイムユアーズ | 牝3 | 1:47.2 | 池添謙一 | 美 | 手塚貴久 | 全着順を 見る |
| 第59回 |
2011年8月14日 札幌 芝1800m |
|
アヴェンチュラ | 牝3 | 1:46.6 | 池添謙一 | 栗 | 角居勝彦 | 全着順を 見る |
| 第58回 |
2010年8月15日 札幌 芝1800m |
|
アプリコットフィズ | 牝3 | 1:47.6 | 武豊 | 美 | 小島太 | 全着順を 見る |
| 第57回 |
2009年8月16日 札幌 芝1800m |
|
ピエナビーナス | 牝5 | 1:48.2 | 古川吉洋 | 栗 | 南井克巳 | 全着順を 見る |
| 第56回 |
2008年8月17日 札幌 芝1800m |
|
ヤマニンメルベイユ | 牝6 | 1:48.1 | 柴山雄一 | 美 | 栗田博憲 | 全着順を 見る |
| 第55回 |
2007年8月12日 札幌 芝1800m |
|
アサヒライジング | 牝4 | 1:46.7 | 柴田善臣 | 美 | 古賀慎明 | 全着順を 見る |
| 第54回 |
2006年8月13日 札幌 芝1800m |
|
デアリングハート | 牝4 | 1:46.7 | 藤田伸二 | 栗 | 藤原英昭 | 全着順を 見る |
| 第53回 |
2005年8月14日 札幌 芝1800m |
|
レクレドール | 牝4 | 1:46.7 | 蛯名正義 | 栗 | 池江泰郎 | 全着順を 見る |
| 第52回 |
2004年8月15日 札幌 芝1800m |
|
オースミハルカ | 牝4 | 1:47.5 | 川島信二 | 栗 | 安藤正敏 | 全着順を 見る |
| 第51回 |
2003年8月17日 札幌 芝1800m |
|
オースミハルカ | 牝3 | 1:47.7 | 川島信二 | 栗 | 安藤正敏 | 全着順を 見る |
| 第50回 |
2002年8月11日 札幌 芝1800m |
|
ミツワトップレディ | 牝5 | 1:48.1 | 千田輝彦 | 栗 | 渡辺栄 | 全着順を 見る |
| 第49回 |
2001年8月12日 札幌 芝1800m |
|
ヤマカツスズラン | 牝4 | 1:47.4 | 池添謙一 | 栗 | 池添兼雄 | 全着順を 見る |
| 第48回 |
2000年8月13日 札幌 芝1800m |
|
トゥザヴィクトリー | 牝4 | 1:46.8 | 藤田伸二 | 栗 | 池江泰郎 | 全着順を 見る |
| 第47回 |
1999年10月3日 中山 芝1800m |
|
エアザイオン | 牝3 | 1:48.2 | 岡部幸雄 | 美 | 藤沢和雄 | 全着順を 見る |
| 第46回 |
1998年10月4日 中山 芝1800m |
|
エアデジャヴー | 牝3 | 1:48.6 | 横山典弘 | 美 | 伊藤正徳 | 全着順を 見る |
| 第45回 |
1997年9月28日 中山 芝1800m |
|
プロモーション | 牝3 | 1:50.0 | 蛯名正義 | 美 | 和田正道 | 全着順を 見る |
| 第44回 |
1996年9月29日 中山 芝1800m |
|
レインボークイーン | 牝3 | 1:50.6 | 本田優 | 栗 | 星川薫 | 全着順を 見る |
| 第43回 |
1995年10月1日 中山 芝2000m |
|
サクラキャンドル | 牝3 | 2:01.8 | 小島太 | 美 | 境勝太郎 | 全着順を 見る |
| 第42回 |
1994年10月2日 中山 芝2000m |
|
ヒシアマゾン | 牝3 | 2:02.9 | 中舘英二 | 美 | 中野隆良 | 全着順を 見る |
| 第41回 |
1993年10月3日 中山 芝2000m |
|
ユキノビジン | 牝3 | 2:02.3 | 安田富男 | 美 | 久保田敏 | 全着順を 見る |
| 第40回 |
1992年10月4日 中山 芝2000m |
|
シンコウラブリイ | 牝3 | 2:00.7 | 岡部幸雄 | 美 | 藤沢和雄 | 全着順を 見る |
| 第39回 |
1991年9月29日 中山 芝2000m |
|
イナズマクロス | 牝3 | 2:01.5 | 横山典弘 | 美 | 稗田研二 | 全着順を 見る |
| 第38回 |
1990年9月30日 中山 芝2000m |
|
ウィナーズゴールド | 牝3 | 2:07.6 | 坂本勝美 | 美 | 伊藤正徳 | 全着順を 見る |
| 第37回 |
1989年10月1日 中山 芝2000m |
|
メジロモントレー | 牝3 | 2:00.8 | 柴田政人 | 美 | 奥平真治 | 全着順を 見る |
| 第36回 |
1988年10月2日 新潟 芝2000m |
|
フリートーク | 牝3 | 2:04.0 | 増沢末夫 | 美 | 鈴木康弘 | 全着順を 見る |
| 第35回 |
1987年10月4日 中山 芝2000m |
|
ストロングレディー | 牝3 | 2:01.9 | 的場均 | 美 | 内藤一雄 | 全着順を 見る |
| 第34回 |
1986年9月14日 中山 芝2000m |
|
ロイヤルシルキー | 牝3 | 2:03.2 | 蛯沢誠治 | 美 | 中尾銑治 | 全着順を 見る |
歴史と位置付け
1953年に4歳（現3歳）牝馬限定の重賞として創設され、東京芝2000mと中山芝2000mを行き来しながら、秋に行われていた。1984年のグレード制導入時にG3に格付け。1980年以降はしばらく中山開催で定着（1988年のみ新潟開催）していたが、2000年の牝馬競走体系整備によって古馬に門戸が開放されるとともに、舞台を札幌に移すこととなった。現在は秋華賞を目指す3歳馬とエリザベス女王杯などを目標とする古馬が、がっぷり四つの争いを毎年展開している。
開催時期
第1～17回は9～11月のいずれかで開催。第18～34回は9月中旬、第35～47回は9月下旬～10月上旬、第48～59回は8月中旬、第60回以降は7月下旬～8月上旬に行われている。
競走条件
3歳以上の牝馬が出走可能（ただし、未出走馬・未勝利馬は出走不可）。負担重量規定は別定で、第47回までは4歳（現3歳）限定。斤量は3歳51kg、4歳以上55kg。2023年より負担重量の変更が行われ、基礎重量が1kg引き上げられた（4歳以上55kg）。コースは、創設以来長らく中山芝2000mと東京芝2000mで一定しなかったが、第28回から中山芝2000mに定着（第36回は新潟芝2000m）。第44～47回は中山芝1800m。第48回以降は札幌芝1800m（第61回は函館芝1800m）。外国産馬は1991年から、地方競馬所属馬は1996年から、外国調教馬は2009年から、それぞれ出走可能となった。
年表
| 1953年 | レース創設。東京芝2000mで第1回施行 |
|---|---|
| 1984年 | グレード制導入。格付けはG3 |
| 1991年 | 混合競走となり外国産馬の出走が可能に |
| 1995年 | エリザベス女王杯のトライアルに指定され、上位3着までに優先出走権が与えられるように |
| 1996年 | 新設された秋華賞のトライアルに。指定交流競走となり地方競馬所属馬の出走が可能に |
| 2000年 | 4歳（現3歳）限定戦から4歳以上（現3歳以上）の古馬戦に変更。施行舞台を中山から札幌に移動。 |
| 2009年 | 国際競走となり外国調教馬の出走が可能に |
| 2013年 | 函館芝1800mで施行 |
| 2020年 | COVID-19の流行により無観客競馬として開催 |
| 2021年 | 函館芝1800mで施行 |
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