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読者の皆様、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
昨年は有馬記念で見せ場が作れず少々残念な締め括り。サラキアのような馬をキッチリ買える2021年にしたいものです…。
それはさておき、2020年のJRAの某大手競馬ポータルサイトN(大人の事情で一応伏せる)での公開予想は最終的に、
的中率 21%
回収率 117%
にて終了。プラスで終われたことには満足しているが、前述の有馬記念もそうだがビッグレースでの的中が少なく、その点では消化不良であった。野球でいえば得点圏や目立つところでヒットが打てず、打率は良くても印象には残らない…という感じだろうか。2021年は記録にも記憶にも残る予想を目指したいが、あまり力んでも仕方ないのでこれまでのやり方を踏襲したい。
これまでの私のやり方、それをひとことで言えば、
「より難解なレースを見つけ、そこで大きく勝負する」
というものだ。
通常であれば難解なレースよりわかりやすいレースを選びたくなるが、わかりやすいレースは多くのその他大勢のファンにもわかりやすいので、優位性を持ちづらい。一方、難解なレースを自分だけが多少でも読み解ければ優位性を持てる、さらに大きな配当も期待できるというのがその理由だ。
そして、難解なレースで馬券を買う上で心がけることは、
1、予想印だけでなく買い方を精査し
2、無理に印や点数を絞らない
という2点である。
現時点で回収率を上げるにはこの方法が自分のスタイルには合っている。理由はいくつかあるが、性格的に能力通りで決まる堅いレースにドカンと張ることや、単勝や複勝に大きく張ることは自分に”合わない”ためである。
この”合わない”というのはとても大事で、したがって私がこの場で述べていることは必ずしもあなたにとっての正解ではない。なぜなら、馬券における正解というのは馬券を買うプレイヤーの数だけあるためだ。
ネット掲示板のような場所では常に「我こそが正解である」と言わんばかりの不毛な議論が繰り広げられているが、上記の理由から、その多くは時間の無駄である。議論は、同程度の思考力や価値観、考え方、何より相手への信頼があって初めて成り立つ。個人的な話になるが、東京大賞典の帰り道、友人と馬券の買い方や考え方について議論をしたが、その場が成り立つのはお互い同程度の理解力や思考力、そして信頼があるためである。それがない上での議論は成り立たないので、私の書いていることもあくまでも一つの選択肢に過ぎず、正解ではなく、かといって不正解でもない。合うか、合わないかだけである。合う方に少しでも届けば良いのである。
という長い前提の上で、2021年も難解なレース、荒れるレースを見つけ、そこで勝負することを続けて行きたい。馬券は絞ってナンボ…というのがどちらかといえば競馬予想の世界の定説になっているが、常に少数派が勝てるのがギャンブルの不変の法則であるから、その定説があるうちは反主流の方法で引き続き取り組んでいくつもりだ。
~東西金杯の注目馬
さて、2021年も東西金杯でスタート。ココでは東西の注目馬を一頭ずつ挙げてみたい。
・テリトーリアル(中山金杯)
上がりが掛かる立ち回りに2000mがベスト条件。前走の中日新聞杯はこの馬には上がりが速すぎた。中山戻りで再び低速戦に戻る今回は、立ち回りひとつでチャンスがある。積極的な石川裕紀人騎手とも手が合う印象だ。
・ピースワンパラディ(京都金杯)
今年は中京で行われる京都金杯だが、マイル戦にしては先行勢が多くない組み合わせ。そこでスローでも差せるピースワンパラディの決め手が有利。中京マイルでは(2-2-0-0)と崩れておらず、決め手を引き出せる福永騎手とは手が合いそうなタイプだ。
どちらかといえば中山金杯の方が波乱度が高そう。荒れるレースの見極めがテーマと書いたので、本稿執筆時点では中山金杯に重きを置いて買おうと考えている。
※重賞の結論は、『TAROの競馬』にて無料公開予定。また、馬券の買い方や券種の選び方なども含めた結論は、競馬ノートにて限定配信の予定です。
○TARO プロフィール
大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』
(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)、『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』(ガイドワークス)。
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