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2歳ダートの頂上決戦、全日本2歳優駿。このレースは、2歳チャンピオン決定戦らしく、芝の朝日杯FS同様に成長力が重要ポイント。近走で凡退が続いて成長力にやや疑問府がつく馬は、苦戦している傾向があります。つまり、高い能力を持ち、近走成績も良い勢いのある馬を狙うのが基本です。
実際に過去10年の優勝馬10頭中9頭が、ダートでは無敗の馬。それも前走では、中央の500万下かダートグレードを勝利していました。また、唯一、前記の条件を満たしていないのは2010年のビックロマンスですが、同馬もダートに転じて未勝利、500万下を連勝し、前走の北海道2歳優駿で2着と好走していた馬。このことからも近走成績も良い勢いのある馬が、活躍していることがおわかり頂けるでしょう。
また、高い能力があることも重要であることを証明するかのように、前走のダートグレードを含む、ダートで3勝以上の無敗馬が活躍。その成績は過去10年で【6・0・0・1】。1着の該当馬は、2008年のスーニ、2009年のラブミーチャン、2011年のオーブルチェフ、2013年ハッピーズプリント、2015年のサウンドスカイ、2016年のリエノテソーロ。唯一の4着以下は、昨年のハヤブサマカオーですが、同馬は逃げ馬でハナに行けず、2番手からオーバーペースを追い駆けてしまったのが敗因。
全日本2歳優駿は、スプリント路線組が参戦してくることもあり、例年ハイペースになる逃げ馬苦戦のレース。ハヤブサマカオーのような一本調子の逃げ馬だと苦戦する場合がありますが、折り合える馬ならば信頼してもいいでしょう。
一方、穴メーカーは、前走の北海道2歳優駿で3コーナー先頭で凡退した馬。北海道2歳優駿もスプリント路線馬が多く参戦し、例年ハイペースになるレースだからでしょう。前走で厳しいレースを経験して凡退した馬というのは、次走で激走することがしばしばあります。疲れを残さずに、持久力を鍛え上げるからでしょう。
該当馬は、2012年の2着馬ジェネラルグラント(7番人気)、2013年の3着馬サーモピレ(8番人気)。遡れば2007年の2着馬ディラクエ(3番人気)、2006年の3着馬アンパサンド(9番人気)もこのパターンでした。しかし、前走の北海道2歳優駿で連対しているか、前々走で道営の重賞に出走し、連対していることが共通項。該当馬が出走していればヒモ穴に狙ってみると面白いでしょう。
さらに前走南関東の重賞で連対していた馬も、このレースでしばしば穴を開けています。2008年の3着馬ナイキハイグレード(3番人気)は、前走のハイセイコー記念の勝ち馬。2009年の2着馬ブンブイチドウ(7番人気)は、前走の平和賞の2着馬。2013年の3着馬キスミープリンス(6番人気)は、前走の鎌倉記念の勝ち馬です。この時期の南関東の重賞は、中央の500万下と大差がないので、一発の可能性は十分あります。
まとめるとこうなります!
●本命候補
・前走ダートグレードで優勝した無敗の3勝以上馬。
(逃げ限定タイプは除く)
●穴馬候補
・前走の北海道2歳優駿で3コーナー先頭でレースをした馬。
(前走の北海道2歳優駿で連対しているか、前々走で道営の重賞に出走し、連対していることが条件)
・前走、南関東の重賞で連対している馬。
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