くりーく
スガダイ
6日の中山11Rで行われた第46回ダービー卿チャレンジトロフィー(4歳上オープン、GIII、芝1600メートル、16頭立て、1着賞金=3800万円)は、秋山真一郎騎手騎乗の4番人気カレンブラックヒル(牡5歳、栗東・平田修厩舎)がいったん先頭を譲りながらも直線で盛り返して勝ち、3歳時の毎日王冠以来となる重賞Vを飾った。タイムは1分34秒6(稍重)。 GI馬が待望の復活を果たした。レースも、一度は“終わった”と見せかけて差し返すという味な内容。まだまだ終わっていないことを証明したカレンブラックヒルが、見事に約1年半ぶりの重賞Vを果たした。 2番人気のレッドアリオンがスタートでやや立ち遅れる中、カレンブラックヒルは内枠から好スタートを切り、先手を奪う。これに外からトリップが並びかけて、ダイワファルコンが3番手。人気のコディーノは好位からレースを進めた。3、4コーナーの中間でトリップが強気に先頭に立ち、カレンブラックヒルは後退。さらに外からも各馬が殺到して、ハンデ戦らしく混戦となる。外から手応え良く進出してきたカオスモスの脚いろが良く、先頭に立つ勢いで伸びてくるが、最内からカレンブラックヒルが盛り返して、ゴール前では鮮やかに抜け出してV。高らかに復活を宣言した。クビ差2着は9番人気のカオスモス。さらに1/2馬身差の3着には8番人気のインプロヴァイズが入っている。 カレンブラックヒルは、父ダイワメジャー、母チャールストンハーバー、母の父Grindstoneという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、鈴木隆司氏の所有馬。通算成績は12戦6勝。重賞はGIIニュージーランドT、GI・NHKマイルC、GII毎日王冠(2012年)に次いで4勝目。平田修調教師はダービー卿チャレンジT初勝利。秋山真一郎騎手は07年ピカレスクコートに次いで2勝目。 秋山騎手は「早めに動いてくる馬がいたので、自分のペースで行こうと思いました。手応えは良かったですし、時計のかかる馬場は得意。調教も良い頃の感じに戻っていますし、(良い結果を残せなかった)去年のぶんを取り戻したいですね」と復活を遂げた愛馬に目を細めていた。★6日中山11R「ダービー卿CT」の着順・払戻金はこちら