蒼馬久一郎
田口啄麻
奥野憲一
マカロニスタンダーズ
霧
山口吉野
岩田望来(23)=栗・フリー=騎乗で5番人気のコンクシェルが積極的に逃げて後続を振り切り、重賞初制覇を飾った。2着はここがラストランの4番人気ククナ。1番人気のフィアスプライドは直線で伸びを欠いて9着に終わった。伸び伸び走らせて素質が開花だ。3勝クラスを勝って挑んだコンクシェルが、けれん味のない逃げで初重賞もゲット。前走に続いて、冷静なエスコートを見せた岩田望騎手が笑みを浮かべた。「昨年の夏に逃げて連勝と強い競馬をしていましたし、ハンデ53キロでもあったので強気に行きました。馬のリズムを大事にしてあげれば、いい走りをしてくれますし、今後に向けても大きな1勝だと思います」スタートから気合をつけてハナを主張した。後続のまくりにもリズムを崩さず対応し、しぶとさを生かし切った。次走は未定だが、ヴィクトリアマイル(5月12日、東京、GⅠ、芝1600メートル)など春には牝馬重賞の選択肢が多い。逃げたら3戦3勝の個性派が牝馬路線に新風を吹き込みそうだ。(板津雄志)■コンクシェル 父キズナ、母ザナ、母の父ガリレオ。黒鹿毛の牝4歳。栗東・清水久詞厩舎所属。北海道新冠町・㈱ノースヒルズの生産馬。馬主は前田晋二氏。戦績16戦5勝。獲得賞金1億678万3000円。重賞は初勝利。中山牝馬Sは岩田望来騎手、清水久詞調教師ともに初勝利。馬名は「ピンク色の美しい真珠を生み出す母貝」。