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第27回フラワーC(16日、中山11R、GIII、3歳牝馬オープン国際、別定、芝・内1800メートル、1着本賞金3400万円=出走14頭)横山典弘騎乗の2番人気サクラプレジールが、3番手から力強く伸び、デビュー戦から連勝で重賞初勝利を飾った。タイム1分50秒0(良)。この勝利で収得賞金を2100万円とし、桜花賞(4月7日、阪神、GI、芝1600メートル)出走が可能となった。ハナ差の2着に3番人気エバーブロッサムが入り、1番人気カラフルブラッサムは7着に敗れた。
キャリア1戦とは思えない勝負強さだ。2月10日にデビュー戦を飾ったばかりのサクラプレジールが、4頭横並びの大激戦を制して重賞初制覇を達成。アネモネSでデビュー3連勝を飾ったクラウンロゼに続いて、東から無敗のクラシック候補が現れた。
「ギリギリよく粘ってくれました。まだフットワークに力強さがなくて、ぎこちない状況で勝つのだから大したもの」。初コンビを組んだ横山典弘騎手が素質の高さに笑みを浮かべた。
道中は3番手の外をスムーズに追走。傷んできた内めの馬場を避けて、4コーナーではラチから5頭分くらい外を回る。先に抜け出したエクスパーシヴとリラコサージュをゴール前できっちりかわすと、外から追い込んだエバーブロッサムをハナ差でしのいだ。
「馬体重が心配だった」。前走から14キロ減に尾関調教師は不安を口にしていたが、杞憂(きゆう)に終わった。収得賞金を2100万円とし、出走可能になった桜花賞について「馬体減やソエもありますので様子を見てから」とトレーナーは話したが、「阪神の芝1600メートルは合うと思う」。横山典騎手も「出るからには万全で行けると思うし、チャンスがある」と手応えを感じている。
平年と比べて10日も早く都内で桜が開花したこの日、中山でもサクラが咲いた。新星サクラプレジールが、クラシックでも大きな花を咲かせるか。(板津雄志)
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