21日の中山11Rで行われた第29回
フラワーカップ(3歳牝馬オープン、GIII、芝1800メートル、16頭立て、1着賞金=3400万円)は、
柴山雄一騎手騎乗の1番人気
アルビアーノ(美浦・
木村哲也厩舎)が逃げ切り勝ち。デビューから無傷の3連勝で重賞初制覇を果たした。タイムは1分49秒4(良)。
またも3連勝の重賞ウイナー牝馬が誕生した。堂々の逃げ切りで1番人気に応えたのは
アルビアーノ。初距離をものともせずに力強く押し切り、初の重賞挑戦できっちりと結果を出した。
レースは最内から好スタートを切った
アルビアーノが先手を取り、
アフェクシオンが2番手。3番手は内に
ココ、外に
ホワイトフーガが併走する。2番人気の
ディアマイダーリンは序盤後方にいたが、レース中盤で中団まで押し上げた。4コーナーでは大きく横に広がる形になったが、終始ロスなくインを逃げた
アルビアーノが後続を突き放す。激しい2番手争いを尻目にゆうゆうと逃げ切り、1馬身1/2差で見事に3連勝を飾った。管理する木村調教師は、開業5年目でうれしい重賞初制覇。
大激戦の2着争いは、間を割って伸びてきた12番人気
アースライズがわずかに先着して、賞金上積みを果たしている。ハナ差3着が
ディアマイダーリンだった。
アルビアーノは、父Harlan’s Holiday、母Antics、母の父Unbridledという血統の米国産馬で、吉田和美氏の所有馬。通算成績は3戦3勝。重賞初勝利。
木村哲也調教師、
柴山雄一騎手ともに
フラワーCは初勝利。
09年の
札幌記念(
ヤマニンキングリー)以来となるJRA重賞勝ちを果たした柴山騎手は「本当に頭が下がります。自分のリズムを崩さないことだけ、気を付けていました。前回は1400メートルだったし、僕も多少(距離を)気にしていましたが、中山の小回りですし、調教もしっかりやっていたので自信を持って乗りました。無事に行ってくれたら楽しみです」とクラシックに思いを馳せていた。
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