2重賞が組まれている中山では、日曜にハンデGIIIの
マーチS(ダート1800メートル)が行われる。芝の実績馬も登録してきて混戦模様だが、昨年の覇者
グランドシチー(美浦・
相沢郁厩舎、牡7歳)が上位か。
フェブラリーSは11着に敗れたが、広くて直線が長い東京とはいえ、この馬にとってマイルは短かった。中山の1800メートルは4勝している得意な舞台。ハンデは昨年より0.5キロ重い58.5キロだが、この重量では昨秋の
シリウスSで小差の3着と好走している。得意の中山なら、この斤量でも連覇が期待できそうだ。
4歳勢には今後が楽しみな馬が多い。
エーシンゴールド(栗東・
野中賢二厩舎、牡)はジャパンダートダービー2着以来、約7カ月ぶりの出走だったアルデバランSを完勝。7戦4勝、2着3回と堅実で、久々を叩いた大型馬だけに、今回も好勝負必至だ。
そのエーシンをジャパンダートダービーで7馬身も離しているのが
クリソライト(栗東・
音無秀孝厩舎、牡)。昨秋は古馬の厚い壁に阻まれてJBCクラシック5着、ジャパンCダートでは15着に終わったが、立て直してきた今回は中間の追い切りでも動きの良さが目立っている。57キロのハンデも楽ではないが、相手が楽になった今回は一変があるかもしれない。
休みを挟みながら大事に使われている
ジェベルムーサ(美浦・
大竹正博厩舎、牡)は、昨年暮れのフェアウェルSでオープン初勝利をマーク。中山ダート1800メートルは2戦2勝と相性が良く、
田辺裕信騎手とも【3・0・0・1】と手が合っている。重賞未勝利の4歳馬で57キロのハンデはやや見込まれた印象だが、エンプレス杯を圧勝した
ワイルドフラッパーに3馬身差をつけた前走は高く評価できる一戦。砂の新星が誕生するか注目される。
今週の追い切り次第で回避する可能性もあるが、
ナカヤマナイト(美浦・
二ノ宮敬宇厩舎、牡6歳)は
共同通信杯、
産経賞オールカマー、
中山記念と重賞を3勝している実績馬。全弟のサウスパシフィックは未勝利と500万下ながら、中山ダート1800メートルで2勝しており、適性はありそうだ。
ダービー卿チャレンジT8着以来、約1年ぶりに復帰する
シンゲン(美浦・
戸田博文厩舎、牡11歳)も芝で
新潟大賞典、
エプソムC、
産経賞オールカマーと重賞3勝の実力馬。だが、さすがに高齢馬の長期休養明けでは厳しいか。
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