山口吉野
岡村信将
シムーン
第27回ファルコンS(16日、中京11R、GIII、3歳オープン国際、別定、芝1400メートル、1着本賞金3700万円=出走18頭)2番人気で田中勝騎乗のインパルスヒーローが差し切って重賞初制覇。タイム1分22秒2(良)。3連勝で弾みをつけ、NHKマイルC(5月5日、東京、GI、芝1600メートル)に向かう。管理する国枝栄調教師は自身2度目となる3週連続重賞勝利を達成。2着はカシノピカチュウ、3着はエールブリーズ。1番人気のティーハーフは7着に敗れた。 勢いは止まらない。インパルスヒーローが3連勝で重賞初V。田中勝騎手は笑顔で愛馬をたたえた。 「終わってみれば、完勝だったね。道中をいいリズムで走れて、最後も思った通りにビュッと伸びてくれた。距離は1ハロン延びても大丈夫だよ」 中団インで脚をためて直線に向くと、鞍上のゴーサインに素早く反応。グングン加速して力強く差し切った。 国枝調教師は弥生賞(カミノタサハラ)、中日新聞杯(サトノアポロ)に続き、自身2度目の3週連続重賞勝利を達成。「たまたまだけど、こういうこともないとね。体質が弱かった馬だけど、ここにきて力を発揮してくれた」と満足げにうなずいた。 今後はNHKマイルCに直行する予定。関東の名門から出てきた新星が、次はGIタイトル奪取に挑む。(川端亮平) ◆西田雄一郎騎手(カシノピカチュウ2着)「力を抜いて走れていた。最後は(内めを通った)勝ち馬とのコース取りの差が出た」◆ダリオ・バルジュー騎手(エールブリーズ3着)「いい走りを見せてくれた。ハミを替えれば、もっとよくなると思う」◆武豊騎手(ティーハーフ7着)「ひるむところがあって、伸びきれなかった」インパルスヒーロー父クロフネ、母クラシカルテースト、母の父サンデーサイレンス。鹿毛の牡3歳。美浦・国枝栄厩舎所属。北海道千歳市・社台ファームの生産馬で、馬主は佐々木完二氏。戦績4戦3勝。獲得賞金は5248万6000円。重賞初勝利。ファルコンSは国枝栄調教師、田中勝春騎手ともに初勝利。