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中央競馬ニュース
２日の中山１１Ｒで行われた第８回夕刊フジ賞オーシャンＳ（４歳上オープン、ＧＩＩＩ、芝１２００メートル、１６頭立て、１着賞金＝３８００万円）は、横山典弘騎手騎乗の２番人気サクラゴスペル（牡５歳、美浦・尾関知人厩舎）が好位から抜け出して快勝。重賞初制覇を決めた。タイムは１分８秒５（良）。
ハクサンムーンが快速を飛ばしてハナを奪い、フォーエバーマーク、ポアゾンブラックが追撃。サクラゴスペルも楽な手応えで好位につけ、ダッシャーゴーゴーは中団のやや前を追走した。先行馬群が粘り込みを図るが、終始スムーズにレースを運んだサクラゴスペルが抜け出す。うまく外に持ち出した１番人気のダッシャーゴーゴーも１完歩ごとに差を詰めたが、１／２馬身差がサクラゴスペルが先着。３連勝で重賞初制覇を飾った。２着がダッシャーゴーゴーで、１馬身１／４差の３着が７番人気のツルマルレオン。
サクラゴスペルは、父サクラプレジデント、母サクラブルース、母の父Ｃｕｒｅ ｔｈｅ Ｂｌｕｅｓという血統。北海道新ひだか町・山田牧場の生産馬で、（株）さくらコマースの所有馬。通算成績は１５戦７勝。重賞初勝利。尾関知人調教師は夕刊フジ賞オーシャンＳ初勝利。横山典弘騎手は０９年アーバニティに次いで２勝目。
横山典騎手は「本当にいい脚でした。もともといいものを持っていたけれど、体質が弱くてイレ込みもあったんです。そこを厩舎がうまくクリアしてくれて、落ち着いていい競馬ができるようになりました。（この馬のいいところは）センスですね。スタートセンスもいいし、この速いペースでも楽について行けるのがすごい。きょうは風が強くて馬場も緩く、走りづらい状態で馬にはかわいそうでしたが、よく我慢してくれました。まだまだ良くなる余地を残してこういう競馬ができていますから、これからが本当に楽しみです」と伸びしろを残して出世街道に乗った５歳馬に大きな期待を寄せていた。
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