〔本紙の狙い〕
アーバニティを本命に推す。連闘で重賞初挑戦と条件は厳しいが、前走内容はそれを補って余りある。スタートで出遅れながら、好ダッシュを見せてポジションを挽回。直線は余裕を持って抜け出した。タイムの1分8秒7(稍重)も昨年の
オーシャンSの勝ち時計1分8秒9(良)を上回っているのだから立派だ。テンションの高い馬だが、1400~1600メートルのレースで経験を積んで、競馬を覚えてきたことが実を結び、ここにきて本格化したと見ていい。前走は余力残しの勝ち方だったので、ダメージは少なく、気配は変わらず。相手は手強いが、好勝負に持ち込めるはずだ。
キンシャサノキセキが相手の筆頭。
高松宮記念が目標でいくらか余裕残しだが、実績に恥じないレースはできる。
ヘッドライナーが▲。まだ底を見せておらず、重賞でも見劣らない。
★最新ナマ情報
(7)
アーバニティは、98年にGI阪神3歳牝馬Sを勝った
スティンガーの半弟という良血馬だ。先週の韓国馬事会杯を楽勝しての連闘となる。「前走のダメージはなく、連闘でも手応えはあります」と古賀慎調教師が話すように、金曜朝も疲れは見られず坂路を2本こなしてレースに向かう。
スティンガーも連闘でGIタイトルを手に入れたように、弟も連闘で重賞タイトルに挑む。
昨年は
高松宮記念、
スプリンターズSでともに2着とGI制覇まであと一歩の(9)
キンシャサノキセキ。木曜が追い切りだったため、前日の金曜は北の角馬場で調整を行った。「順調にきています。良馬場で切れるタイプだから、馬場が少し心配」と堀調教師は空模様を気にしていた。
中山コースは【2・2・0・0】と3着以下がない(11)
サープラスシンガーが、得意コースで重賞制覇を狙う。坂路からPコースを落ち着き十分の走りで前日調整を終えた。「力まず走っていたし、落ち着きがあるのはいい。相性のいい競馬場で頑張ってほしい」と宗像調教師。
2頭出しの西園厩舎はともに1枠に入った。三浦騎手が騎乗する(2)
ヘッドライナーは、「去勢と脚元がパンとしたことで芝でも力を出せるようになった」と西園調教師は準オープンを勝った勢いで重賞も突破する構えだ。(1)
コスモベルは、栗東坂路で4ハロン49秒8をマークして目下絶好調だ。「思った以上の時計が出たが、それだけ具合がいい証拠」とトレーナーはデキに自信を持つ。
シルクロードS2着の(13)
ソルジャーズソングは、「馬込みを気にしなかったし、ゲートを五分に出たのは収穫」と鮫島調教師が話すように、レース内容に成長を感じさせるものだ。その
ソルジャーズソングに僅かの差で3着だったのが(16)
モルトグランデだ。準オープンを勝っての重賞だったので、この内容は評価できる。前日は坂路1本で「時計のかかる馬場はむしろ上手。状態はいいですよ」と久保田調教師は重賞Vへ手応えは抜群だ。
昨年の覇者(12)
プレミアムボックスは角馬場からゲートで駐立練習。「前走は直線の不利で競馬にならなかった。スムーズな競馬ができれば」と上原調教師は巻き返しを期す。2年前の覇者(6)
アイルラヴァゲインは坂路からWコース。「雰囲気は悪くない。相性のいいレースで何とかしたい」と手塚調教師。(14)
アポロドルチェは、追い切りで抜群の動きを披露して好調をアピールした。前日は坂路からDコースで調整を終えた。「道悪は歓迎。アテにしづらい面はあるが、体は常に走れる状態にある」と堀井調教師。