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欧州でも夏競馬が始まった。フランスではドーヴィル競馬場で8日に3歳GIジャンプラ賞(芝・直1600メートル)が行われ、P・ブドー騎乗のアンテロジャン(愛国産、仏=F・シャペ、牡、父アンテロ)が優勝。革命記念日の14日にはパリロンシャン競馬場で同じく3歳GIのパリ大賞(芝2400メートル)が行われる。
英国ではニューマーケット競馬場で12~14日の3日間、夏の風物詩となっているジュライミーティングが組まれている。ここで最も注目されるのが13日のGIファルマスS(3歳以上牝馬、芝・直1600メートル)に出走予定のアルファケンタウリ(愛国産、愛=J・ハリントン、3、父マスタークラフツマン)だ。
上半期の欧州3歳マイル女王を決める英ロイヤルアスコット開催のコロネーションSをコースレコードで圧勝。同じニアルコスファミリーが所有してGIを10勝したミエスクの再来という声も聞こえ始めている。
3代母がそのミエスクで、祖母が仏オークスなどGI3勝のイーストオブザムーンという超良血の芦毛馬。通算7戦4勝で、距離をマイルに延ばしてから愛1000ギニー、前走とGIを連勝中だ。
陣営は3代母が連覇したブリーダーズCマイル(11月3日、米チャーチルダウンズ、GI、芝1600メートル)制覇を大目標にしているが、8月12日の仏GIジャックルマロワ賞(ドーヴィル、芝・直1600メートル)にも出走予定。3代母が連覇し、祖母も勝っているこのレースには日本からサトノアレス(美・藤沢和、牡4)も出走する。その対戦も実に興味深い。 (在仏競馬記者)
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