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6番人気のシャマル(JRA)が逃げ切り、初のGⅠ級タイトルを獲得した。好スタートから先手を奪うと道悪馬場を味方につけ、中団から伸びたタガノビューティー(JRA)に2馬身半差をつけて快勝した。タイム1分39秒0(不良)。鞍上の川須栄彦騎手(32)=栗・フリー=もGⅠ級は初勝利。次走はサンケイスポーツ賞さきたま杯(6月19日、浦和、JpnⅠ、ダ1400メートル)の予定。
■シャマル 父スマートファルコン、母ネイティヴコード、母の父アグネスデジタル。鹿毛の牡6歳。栗東・松下武士厩舎所属。北海道新ひだか町・岡田スタツドの生産馬で、馬主は金山敏也氏。戦績21戦10勝(うち地方12戦6勝)。獲得賞金3億3150万5000円(うち地方2億6520万円)。重賞は2022年JpnⅢ東京スプリント、JpnⅢサマーチャンピオン、JpnⅢテレ玉杯オーバルスプリント、23、24年JpnⅢ黒船賞に次いで6勝目。松下武士調教師、川須栄彦騎手はともにかしわ記念初勝利。馬名の意味は「ペルシャ湾岸地域に吹く風」。
◇
◆川須栄彦騎手(シャマル1着)「最高の気分です。馬に『ラスト400メートルだよ』と伝えながら追って、ラスト200メートルになっても後続の足音は聞こえてこなかったので離しているんだろうなあ、と。最後までかみしめるように追いました。前走(黒船賞)を勝って馬が自信を取り戻していたし、暖かくなってきて体調の方もさらに上向いていた。雨もこの馬にとって追い風になってくれた。夢のようです」
◆石橋脩騎手(タガノビューティー2着)「内枠からうまく運べたし進路も開いた。ただ、前残りだったから…」
◆藤岡佑介騎手(ペプチドナイル3着)「クラウンプライドと接触して迷惑をかけてしまった。盛り返してくれたけど、最後は脚が上がっていた」
◆ジョアン・モレイラ騎手(キングズソード4着)「いいポジションが取れてリズム良く走れた。でも、この馬にとってベストの馬場ではなかった」
◆吉原寛人騎手(ミックファイア5着)「スタートが合わなかったのは運の部分もあるかな。ただ、雰囲気は良かったし、先々も良くなる感じがある」
◆坂井瑠星騎手(ウィリアムバローズ6着)「馬場をよく捕らえることができず、いつものパフォーマンスを発揮できなかった」
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