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中山競馬開幕週の日曜メインは、サマーマイルシリーズ最終戦の京成杯オータムハンデキャップ(GⅢ、芝1600メートル)。シリーズ全4戦のファイナルに、逆転Vの可能性を残す4頭が参戦する。
【メイショウシンタケ】
シリーズ初戦の米子Sを鮮やかに差し切ってV。中京記念こそ8着だったが、関屋記念で5着に入り、シリーズ〝皆勤賞〟で11ポイントを積み上げている。千田輝彦調教師は「馬体重は変わらないけど、いいときと比べると、馬体がすっきり見えます。それでも元気はありますからね。追い切りも気分良く走っていました」とコンスタントに出走する愛馬を信頼する口ぶり。前走も上がり最速の3ハロン32秒8を記録しており、自慢の末脚で王者の座をつかむ。
【ラインベック】
米子S2着、関屋記念3着と着実にポイントを積み上げてきた。シリーズ優勝には勝つことが条件だが、友道康夫調教師は「十分、チャンスはあると思う」と最終戦での逆転に意欲を見せる。去勢した昨年秋から堅実な走りを続けており、「体に無駄肉がつかないし、精神的にも落ち着きが出て、競馬でも最後まで集中力が続く」と効果の大きさを強調。今回と同じ中山マイル戦では4走前に東風Sを勝っており、「開幕週はいいと思う」と絶好馬場での先行抜け出しをイメージしている。
【ウイングレイテスト】
米子S、中京記念と連続4着。現在5ポイントだが、1着なら逆転Vの可能性がある。「俺は勲章に縁がないけど、最後まで諦めないよ」とファイティングポーズの松岡正海騎手は6日の追い切りにも騎乗。「前走も状態はかなり良かったので上積みはないけど、(初着用の)ブリンカーでひと押しが効けば。斤量(57キロ)も据え置きみたいなもの。逃げるかどうかは枠順次第だけど、前走より積極的に乗りたい」と馬具効果も味方に逆転戴冠を思い描く。
【ミッキーブリランテ】
中京記念10着、関屋記念7着で現在2ポイント。勝てば計12ポイントとなり、ライン、ウインが敗れてメイショウシンタケが6着以下ならセルバーグとともに12ポイントで3頭が並び、同点Vとなる。昨年のこのレースでは12番人気ながら2着と好走しており、最終戦で肩を並べても驚かない。
★サマーマイルシリーズVの行方
優勝の条件は『1勝以上かつ12ポイント以上を挙げた馬の中でポイント最上位』で、現在は中京記念を勝ったセルバーグ(米子S12着、中京記念8着)が12ポイントで首位。しかし、京成杯AH出走馬の中で3頭に逆転Vの可能性がある。8ポイントのラインベックは勝てば単独Vが確定。5ポイントのウイングレイテストは1着が条件だが、その場合でも11ポイントのメイショウシンタケが2着ならメイショウが上回り、メイショウが3着なら同点Vとなる。メイショウはウイン、ライン以外が勝てば、5着以内で単独V。6着以下でもセルバーグと同点V(競走中止は除く)となる。ミッキーブリランテにも勝てば同点Vの可能性がある。
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