今週は京都競馬場で秋のマイル王決定戦、マイルＣＳが行われる。俺のチェックポイント初日は大阪サンスポの長田良三記者が、ソウルラッシュに注目。前走の京成杯ＡＨでハンデ５９キロをものともせずに重賞２勝目を挙げたが、反動はないか？　昨年のこのレースは４着だったが、前進を期待できるか？　陣営の手応えを探った。

昨年のマイルＣＳで僕が本命にしたのが、ソウルラッシュだった。結果は４着だったが、その後もずっと注目している一頭だ。前走の京成杯ＡＨは出走メンバー中、もっとも重いハンデ５９キロを背負って勝利。ねじ伏せるような勝ちっぷりから地力強化を感じた。一気に寒くなった栗東トレセンで、池江厩舎の橋口助手を直撃した。

「ハンデ差はありましたが、馬格（５００キロ台）もあるので、斤量がこたえる馬ではないですからね。使って雰囲気は良くなっています」

５９キロを背負って１分３１秒６という好時計で勝った反動を心配したが、むしろデキはよくなっているようだ。「内容は良かったです。時計も速い時期でしたから」。勝ちタイムは今年のマイラーズＣ（３着）に並ぶ、自己最速だった。


いつも上位争いをするものの、もうひと押し足りない。先行して勝ち切った前走は、そんな印象を振り払う内容だった。何か変化があったのだろうか？　今春までは「走り出せばスイッチは入りますが、運動でだらだらしたり、キャンターで乗っていても気持ちが乗らなかった」という。ところが前走の１週前、最終追い切りでピリッとして「気持ちの乗り具合が良く、動きも弾むような感じでした。軌道に乗り切れたかなというところで結果が出ました」と精神面の充実を明かした。

当初は富士Ｓを挟むプランもあったが、賞金を加算できたことで、余裕をもって調整できたこともプラスに出そうだ。２日、８日と水口騎手（実戦はモレイラ騎手）が騎乗し、栗東ＣＷコースでともにラスト１ハロン１１秒０を計時。「水口君も『言うことはない』と言ってくれた。（京都は）スピードに乗っていけるので東京よりいい。しっかりとした脚も使えますし、モレイラ騎手にお任せします」と上々の手応えを感じている。

先行予想では●（＝二重△）にしたが、早くも心が動きかけた。だが、まだ月曜日。追い切りや枠順を見てから、決断を下そう。（長田良三）

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