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第53回スワンS(30日、京都11R、GII、3歳上オープン国際、別定、芝・外1400メートル、1着本賞金5800万円=出走14頭)福永祐一騎乗の3番人気マルカフェニックスが、中団キープから直線で力強く抜け出して、08年GII阪神Cに次ぐ重賞2勝目を飾った。1分21秒0(良)。これで芝1400メートルは【2・1・3・2】と、8戦して3着以内が6度の堅実ぶり。今年のGII京王杯SCでも2着となっており、千四巧者がその力を存分に見せつけた。2着に9番人気ショウナンアルバ、3着に10番人気ジョーカプチーノで、3連単は41万8640円の高配当となった。
ベスト距離で健在をアピールだ。スプリンターズS9着から挑んだマルカフェニックスが、鮮やかな差し切りを飾った。
抜群のスタートから、道中は中団の外めをキープ。前走比14キロ増と馬体には余裕があったが、道中は楽な手応え。4コーナーでほぼ馬なりのまま3番手集団に取り付くと、直線は外からしっかりと末脚を伸ばして抜け出した。「1400メートルがピッタリ。落とせないレースだと思っていたし、上手に走ってくれました」と、福永祐一騎手は笑顔で振り返った。
ユーイチは現在、関西リーディングトップ(91勝)を快走。JRAの4週連続重賞Vを狙った先週の菊花賞ではレーヴドリアンで4着に敗れたが、5週で重賞4勝。好調モードは変わらない。それでも「僕が走るわけではないですからね。走る馬に乗せてもらっているので、結果を出せているだけです」とユーイチは謙虚に振り返った。
89年バンブーメモリーで騎手時代にも勝っている松永昌調教師は、トレーナーとして区切りのJRA100勝目。「重賞で決めることができてよかった。ジョッキーも上手に乗ってくれたよ」と笑顔。次走はマイルCS(11月21日、京都、GI、芝1600メートル)になるか、他のレースを1度挟んで阪神C(12月18日、阪神、GII、芝1400メートル)になるかだが、いずれにせよ好調6歳牡馬&ユーイチの快進撃が続くはずだ。(鈴木康之)
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